茨城で世界史の塾を選ぶなら|筑波大志望と都内併願

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茨城は地元に難関国公立があり、都内の大学とも併願しやすい地域です。そのぶん、論述と選択式という二つの形式が最後まで手元に残ります。ここで多くの人は必要な勉強量を二倍に見積もりますが、覚える中身はほとんど重なっています。二倍になるのは量ではなく取り出し方の回数——同じ知識を逆向きに呼び出す訓練です。

二つの形式が最後まで残る — 茨城の受験生に起きること

一言でいうと論述と選択式は別の知識を要求しているのではなく、同じ知識を逆向きに呼び出す作業である。論述は自分の記憶から取り出して積み上げる想起、選択式は差し出された文を検査して落とす照合。地元の国公立と都内の大学が同時に射程へ入る環境では、この二つの呼び出し方を最後まで両方動かし続けることが求められる。
  1. 茨城には筑波大学・茨城大学という国公立があり、地元に受験先が残る。同時に、都内の大学まで出て受けることも現実的な選択になる。
  2. この二つが並び立つため、多くの受験生はどちらかを早い時期に切り落とすという判断をしない。判断しないこと自体は間違いではない。
  3. 問題は、切り落とさないまま二つの出題形式が本番の日まで手元に残るという事実に、途中で気づかないことである。
  4. 形式が二つ残ると、人はまず「覚える量が二倍要る」と考える。そして教材を二系統に増やし、どちらも終わらないまま秋を迎える。
  5. しかし論述で使う中身と選択式で使う中身は、大部分が同じ教科書の同じ範囲である。増やすべきものはそこではない。
  6. 実際に事故が起きるのは知識の量ではなく、形式を切り替える場面である。片方に長く浸かると、もう片方の出し方が確実に鈍る。
  7. だから茨城で必要になるのは、勉強量を二倍にすることではなく、二つの呼び出し方を交互に動かし続ける仕組みを先に作っておくことである。
直近の二週間を数えてみるこの二週間で、答案として書いた論述は何本ありますか。そして選択式の問題を何問解きましたか。片方がゼロに近いなら、切り替えがすでに止まっています。止まっている側は、本人の自覚がないまま数か月かけて痩せていきます。成績が落ちてから気づくのでは遅いので、この二つの数を月に一度だけ数える習慣をつけてください。
両方残すことと、両方に同じ時間を割くことは違う形式を二つ残すのは、時間を半分ずつ配るという意味ではありません。時間の比率は志望の重さで決めます。残すべきなのは形式であって、時間ではない——片方を月に一度しか触らない形でも、動かし続けてさえいれば鈍りは防げます。ゼロにしないことと、等分に配ることを混同しないでください。

想起と照合 — 同じ知識でも取り出す向きが逆になる

観点 論述で起きていること(想起) 選択式で起きていること(照合)
情報の出どころ 自分の記憶の側から取り出す 問題用紙に印刷されている
作業の向き 足して組み立てる 検査して落とす
手がかりの量 設問の一行しかない 選択肢そのものが手がかり
必要になる精度 因果の順序が合っているか 語と時期の対応が合っているか
崩れたときの形 何も出ない/並べただけになる 二つに絞れず印象で選ぶ
  1. 二つの作業は同じ範囲を扱うが、記憶の使い方が逆である。取りに行くのか、差し出されたものを調べるのか。
  2. 一般に、照合のほうが易しい。選択肢という形で答えの候補が最初から与えられているからである。
  3. この難易の差が非対称を生む。想起ができる人は照合もかなりこなせるが、照合だけを積んでも想起は伸びない
  4. だから土台の作り方は想起の側から始める。ここまでは、形式を二つ抱える受験なら共通して言えることである。
  5. ただし茨城の設計で見落とされやすいのは逆向きの劣化のほうである。論述ばかり書いていると、選択式で手が止まるようになる。
  6. 理由は単純で、想起は因果の骨だけでも成立するのに対し、照合は骨に貼りついた細かい語を要求するからである。骨だけ磨くと肉が落ちる。
  7. つまり劣化は両方向に起きる。どちらが上位かを決めて片方だけを続けるやり方は、二形式が最後まで残る受験には合わない。
  8. 結論として、順序は想起から。しかし照合の側を一か月まるごと空白にする月を作らない。この二点をそろえて初めて同時対応になる。
同じ範囲を、二つの向きで一度ずつ通す一つの単元を終えたら、その場で向きを変えて二度触ってください。まず何も見ずに三分だけ話す——これが想起です。続けて同じ範囲の選択問題を数問だけ解き、自分が話に入れられなかった語を拾う——これが照合です。復習の回数を増やさずに両方向を通せるので、併願で時間の足りない人ほど効きます。
切り替えは休憩ではない「論述に疲れたから選択問題に移る」という切り替え方をしないでください。それだと、疲れて注意力が落ちた状態で照合をやることになります。照合は一語ずつ検査する作業なので、集中が切れた状態でやると精度が測れません。切り替える時点は、その日の体調ではなく前もって決めた予定で選ぶ——ここを守るだけで、演習の記録が信用できるものになります。
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通史は一本でよい — 一節ごとに想起で締め、照合で穴を埋める

  1. 通史の教材は一本でよい。二形式に分けるのは読む本ではなく、読み終えたあとの締め方である。ここを取り違えると教材だけが増える。
  2. 一節を読み終えたら本を閉じる。閉じたまま白紙に流れだけを書く。思い出せた用語だけを置き、矢印でつないでいく。
  3. これが想起の訓練になる。手がかりが何もない状態から取り出す練習は、この場面でしか作れない。問題集を解いている間は、常に手がかりがある。
  4. 書き終えたら本を開き、自分の紙に載っていない語を探す。ここから照合の側に切り替わる。読み返すのではなく、差を探す作業である。
  5. 見つけた語には印をつける。覚え直すのは印のついた語だけでよい。節全体を読み返す必要はないので、時間はほとんど増えない。
  6. そして重要なのはここである。この印のついた語が、あとで選択肢に紛れ込んだときに判断できない語とほぼ重なる。弱点表がその場で出来上がっている。
  7. 一周目は印が多くて構わない。速度を落とさずに進む。ここで完成度を求めると、全範囲に手が届かないまま持ち時間が尽きる。
  8. 二周目は印のついた語から入る。流れはすでに紙に残っているので、語を置く場所が決まっており、入り方が速い。
段階 想起の側でやること 照合の側でやること
一周目 節ごとに白紙へ流れを書く 紙になかった語に印をつける
二周目 印の語を入れて同じ流れを書き直す 同じ範囲の選択問題で印の語を確かめる
三周目 字数を決めて答案の形で書く 正誤問題を一文ずつ検査する
直前期 過去問の答案を書き直す 外した選択肢の理由を一行で残す
白紙に出てきた量が、本番で使える量教科書を開いたまま「分かった」と感じている量と、閉じてから出てくる量には差があります。その差の大きさは、書いた紙を見れば量として目に見えます。本番で使えるのは、閉じて出てきたほうだけです。理解できているのに点にならないと感じている人は、まずこの差を一節分だけ測ってみてください。
印をつけた時点では、まだ何も進んでいない印は作業の入口であって、成果ではありません。印をつけた語を二周目で流れの中に入れ、もう一度書き直す——ここまでで一組です。印だけが増えていく状態は、弱点を記録しているだけで、直してはいない。週の終わりに、その週つけた印がいくつ消えたかを見てください。

切り替えの事故は日程の中で起きる — 週と直前期の並べ方

  1. 形式の切り替えで最も事故が起きやすいのは、共通テストが終わってから国公立の個別試験までの期間である。茨城の併願設計では、ここに負荷が集中する。
  2. この期間には、都内の私立大学の受験日地元の国公立に向けた準備が同時に走る。日程が物理的に混ざる。
  3. 私立の受験が続くと、頭は自然と照合の側に寄る。短い時間で選択肢を切る作業を、連日くり返すことになるからである。
  4. その状態のまま論述に戻ると、答案が用語の列挙になりやすい。判断はできるのに、語と語をつなぐ文が出てこない。
  5. 逆に、この期間に論述だけを守っていると、私立の会場で細かい語に手が止まる。骨は残っているが肉が落ちた状態である。
  6. したがってこの期間の原則は一つ——どちらか一方しかやらない日を作らない。受験のある日でも、帰ってから答案を一問だけ書く。
  7. そしてこの形は直前期に始めるものではない。秋のうちに、一週間の中へ両方を置く並べ方を確定させておく。直前に習慣は作れない。
  8. 都内へ出る日は往復で一日が消えることも計算に入れる。その日は机の要る作業を予定せず、移動中に照合、帰宅後に想起を一問——と決めておけば崩れない。
  • 答案を出してから返ってくるまでの日数——遅いと、直前期の一往復が間に合わない
  • 添削で直されるのが表現の巧拙か、因果の順序か——後者でなければ想起は育たない
  • 地元の国公立と都内の併願を、同じ担当がまとめて見るか——形式が二つある以上、配分の判断が要る
  • 共通テストの演習期にも、答案を細く書かせるか——ここで止めると想起が痩せる
  • 私立の受験が続く期間の過ごし方を、具体的に指示できるか——最も崩れる期間の設計こそ聞いておく
  • 通史を終える月を先に決めてくれるか——期限がないと二周目に入れない
日程表を先に作り、そこへ答案の日を割りつける受験の日程が決まってから学習の予定を考えると、必ず後手になります。先に受験日と移動日を一枚の表にし、その空いた場所へ答案を書く日を割り当ててください。日本世界史塾では、この日程表を作るところから面談で扱い、答案を提出する日をあらかじめ表の中に置いています。体験授業は3,300円(税込)です。
出題の中身は、必ず自分の目で確かめるこの記事では、特定の大学の設問数や字数、配点には踏み込みません。形式は学部や日程によって異なり、変更されることもあるためです。論述があるのか、選択式が中心なのか、世界史をそもそも使うのか——志望校の募集要項と過去問で、自分の手で確かめてください。人から聞いた形式を前提に一年の設計を組むことが、最も取り返しのつかない失敗です。

茨城から世界史で合格するための要点

  • 茨城では二つの出題形式が最後まで手元に残る——早い段階で片方を切り落とす判断が働きにくい
  • 論述は想起、選択式は照合。同じ知識を逆向きに呼び出す作業であり、覚える中身は重なっている
  • 二倍になるのは量ではなく取り出し方の回数。教材を二系統に増やさない
  • 非対称がある——想起ができれば照合もこなせるが、照合だけを積んでも想起は伸びない
  • 劣化は両方向に起きる。論述だけを続けると、選択肢の細かい語に反応できなくなる
  • 通史の教材は一本。分けるのは読み終えたあとの締め方だけにする
  • 閉じて白紙に流れを書き、開いて無かった語に印——想起と照合を一節ごとに一度ずつ通す
  • 印がついた語は、選択肢で判断できない語とほぼ重なる。弱点表を別に作る必要はない
  • 切り替えの事故は共通テスト後に集中する。片方しかやらない日を作らず、秋のうちに週の形を決めておく
二形式を抱える人がつまずく三つの型①「量が二倍要る」と考えて教材を二系統に増やし、どちらも一周しないまま秋になる。増やすのは出し方の回数だけです。②論述を土台にすると決めたあと、選択式を数か月まったく触らず、細かい語が落ちる。ゼロの月を作らないでください。③私立の受験が続く時期に照合ばかりになり、個別試験の答案が用語の列挙になる。受験のある日も一問だけ書けば防げます。三つとも、原因は知識の不足ではなく、切り替えを予定に落とし込んでいないことです。
この記事の一問一答(確認テスト)
Q1. 論述と選択式は、同じ知識をどのように使い分ける作業か。
A. 記憶から取り出す想起と、差し出された文を検査する照合
Q2. 想起と照合の間にある非対称を答えよ。
A. 想起ができれば照合もこなせるが、照合だけを積んでも想起は伸びない
Q3. 論述だけを続けたときに起きる劣化を答えよ。
A. 選択肢に混ぜられた細かい語に反応できなくなること
Q4. 通史の一節を読み終えたあとに行う二段の締め方を答えよ。
A. 本を閉じて白紙に流れを書き、開いて紙になかった語に印をつける
Q5. 印をつけた語は、二周目でどのように扱うか。
A. 印の語を流れの中に入れて、同じ範囲をもう一度書き直す
Q6. 形式の切り替えで事故が起きやすい時期はいつか。
A. 共通テスト後、私立の受験日と国公立の個別試験の準備が重なる期間

よくある質問

筑波大学と都内の私立大学を併願すると、世界史の負担は二倍になりますか?
覚える中身は二倍になりません。論述で使う範囲と選択式で使う範囲は大部分が重なっているためです。二倍になるのは取り出し方の回数だけなので、教材ではなく出力の場面を二種類用意してください。ただし世界史をどの試験で使うかは学部や日程で違うので、募集要項と過去問で確かめてください。
論述と選択、どちらから手をつけるべきですか?
想起、つまり論述の側からです。手がかりのない状態から取り出す力がつけば、選択肢を検査する作業はかなりの範囲まで一緒に動きます。ただし逆向きの劣化があるので、選択式を一か月まるごと触らない月は作らないでください。細かい語は使わないと落ちます。
私立の受験が続く期間は、論述の練習を止めてもよいですか?
止めないでください。一問で構いません。連日選択肢を切っていると頭が照合の側に寄り、個別試験の答案が用語の列挙になります。受験のあった日でも、帰宅後に短い答案を一つだけ書く——この一問が、切り替えを戻すための最小の作業になります。
茨城で、世界史の論述を見てもらえる場所が見つかりません。
答案は画像にして送れるので、見てもらう相手が近くにいる必要はありません。確認すべきは形態ではなく、返ってくるまでの日数と、直される内容が因果の順序かどうかです。この二つが満たされていれば、住んでいる場所は答案の伸びに関係しなくなります。
この記事について

世界史専門オンライン塾「日本世界史塾」の編集部が、入試での問われ方を基準に作成しています。当塾では次の講師が指導にあたっています。

藤原 進之介日本世界史塾 代表/株式会社数強塾 代表数強塾グループ創業者。東進最年少講師、代々木ゼミナールの日本初となる情報Ⅰ講師を務め、著書は9冊。累計2,500名以上の指導と、40名を超えるプロ講師体制を築いた。
伊藤 敏代々木ゼミナール世界史講師/数強塾グループの映像授業を担当筑波大学・同大学院修士課程修了。ダイヤモンド・オンラインで「カリスマ世界史講師が教える誰も知らない本当の世界史」を連載。「キャラクターがいて、ストーリーがある。それが歴史」を掲げ、通説を多様な視点から捉え直す授業を行う。

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