上智世界史の学習計画|出願方式から逆算して配分を決める

上智世界史の学習計画|出願方式から逆算して配分を決める
日本世界史塾編集部世界史専門オンライン個別指導担任制マンツーマン/全国・海外対応

上智の対策で見落とされやすいのは、「どの方式で出願するか」によって世界史の重みが変わることです。方式が決まらないまま勉強すると、時間の配分が最後まで決まりません。この記事は出願設計を先に固め、そこから学習計画を逆算する手順を扱います。

配分は方式で決まる — 順序を間違えない

一言でいうと同じ大学でも、出願方式によって科目の構成と配点の重みが変わることがある。したがって学習計画は方式の決定 → 科目の配分 → 週の予定の順で決める。この順序が逆になると、配分の根拠が最後まで持てない。
  1. まず受験する可能性のある方式を書き出す。この段階では確定でなくてよい。
  2. 次にそれぞれの試験科目と配点を募集要項で確認する。ここは推測しない。
  3. 世界史の配点が他科目と同等以上なら、世界史は主要科目になる。時間を厚く配分する。
  4. 世界史の配点が相対的に小さい方式が中心なら、世界史は取りこぼさない水準を目標にする。
  5. 共通テストの成績を利用する方式が中心なら、共通テスト対策がそのまま主軸になる。
  6. この整理を4〜5月にやる。夏を過ぎてから方式が変わると、配分の前提が崩れる。
方式の性格 世界史の目標水準 配分
世界史の配点が大きい 得点源にする 厚く配分
配点が相対的に小さい 取りこぼさない水準 維持中心
共通テストの成績を利用 共通テストで安定させる 共通テスト形式に寄せる
方式の決定は「対策の一部」出願方式を決める作業は、事務手続きではなく対策そのものです。方式が決まった瞬間に、世界史にかけるべき時間と目標水準が決まります。逆に言えば、方式が決まらない限り配分は決められません
方式と科目は必ず募集要項で確認入試方式・試験科目・配点は年度によって変更されることがあります。この記事は計画の組み方を扱うもので、方式の内容を説明するものではありません。出願の判断は必ず最新の募集要項に基づいて行ってください。

目標水準ごとに、やることが変わる

  1. 得点源にする場合——通史の精度を上げ、資料や地図まで含めて対応できる状態を目指す。
  2. この場合は夏に通史二周、秋に演習という標準的な流れを、密度を上げて回す。
  3. 取りこぼさない水準を目標にする場合——狙うのは標準的な設問での失点をなくすことである。
  4. この場合、難問への対策は優先度が低い。むしろミスの型を潰す作業に時間を使う方が効く。
  5. 共通テストの成績を利用する場合——資料と文章の読み取りが中心になる。
  6. この場合は早い時期から共通テスト形式の演習を入れる。知識の詰め込みだけでは点が安定しない。
  7. 3つのうちどれを目標にするかで、同じ「世界史の勉強」でも中身が変わる
「取りこぼさない水準」は明確な目標「得点源にする」より「取りこぼさない」の方が、実は達成しやすく、方式によってはそれで十分です。目標を低く見積もるという意味ではありません。標準的な設問を落とさない状態を作るという、はっきりした基準を持つということです。
目標水準を途中で上げない不安になると「もっと深くやるべきでは」と考えがちですが、目標水準を途中で上げると他科目が崩れます。上げるなら他科目の状況と合わせて判断してください。世界史単独の判断で決めないことです。
世界史の学習情報をLINEで受け取る

年号の覚え方・論述の型・入試分析を無料で配信しています。

LINE友だち追加(無料)

4月〜12月 — 方式別の進め方

  1. 4〜5月:方式の確認と配分の決定。過去問または共通テストの問題を1回ながめる。
  2. 6〜8月:通史を通す。どの方式でもここは共通である。速度優先で一周し、二周目で用語を詰める。
  3. 9月:一問一答で全範囲を点検し、崩れた分野を書き出す。ここまでが土台。
  4. 10〜11月:ここで方式によって分岐する。
  5. 得点源にする場合は過去問演習を週2回。取りこぼさない水準なら標準問題の反復と失点の型の分類
  6. 共通テスト利用が中心なら共通テスト形式を週2回、資料つき設問を重点的に。
  7. 12月:共通テストとの配分を決める。いずれの方式でも一問一答の維持は続ける
時期 共通の作業 方式による分岐
4〜5月 方式の確認・配分の決定
6〜8月 通史一周+二周目 分岐なし
9月 一問一答で全範囲点検 分岐なし
10〜11月 ここで分岐する
12月 一問一答の維持 共通テストとの配分
分岐は10月から4月から9月までは、どの方式を選んでも作業はほぼ同じです。分岐するのは10月から。だから方式の決定が遅れても、夏までの勉強は無駄になりません。ただし9月末までには決めてください

1月〜2月 — 出願の確定と直前期

  1. 1月前半:共通テスト。利用する方式があるなら、ここが直接の得点になる。
  2. 共通テストの結果で、出願する方式の判断が変わることがある。ここは柔軟に考える。
  3. 1月後半:出願を確定させ、受験する日程順に形式を確認する。
  4. 各方式の直近3年分を時間を計って解く。時間配分をここで固める。
  5. 2月:新しい教材は使わない。回すのは一問一答と、これまで間違えた問題だけ。
  6. 見直すのは個別の用語ではなく誤答の型である。
共通テストの結果で出願を見直す共通テストの成績を利用する方式があるなら、自己採点の結果は出願の判断材料になります。1月後半に方式の組み合わせを一度見直す時間を、あらかじめ予定に入れておいてください。慌てて決めることになりません。
直前に目標水準を変えない1月後半以降に「もっと深くやるべきだった」と考えても、間に合いません。その時間があればこれまで間違えた問題を見直す方が確実に効きます

入試で狙われるポイント総覧

  • 配分は方式の決定 → 科目の配分 → 週の予定の順で決める
  • 方式の決定は対策の一部である
  • 整理は4〜5月に。遅くとも9月末までに決める
  • 目標水準は得点源/取りこぼさない/共通テストで安定の3種
  • 「取りこぼさない水準」も明確な目標である
  • 目標水準を世界史単独の判断で上げない
  • 4〜9月はどの方式でも作業が同じ——分岐は10月から
  • 共通テスト利用が中心なら資料と文章の読み取りが主軸
  • 共通テストの結果で出願を見直す時間を予定に入れる
  • 直前期に見直すのは誤答の型
今週やること受験する可能性のある方式を書き出し、それぞれの試験科目と配点を募集要項で確認してください。確定でなくて構いません。配点が分かった時点で、世界史の目標水準が決まります
この記事の一問一答(確認テスト)
Q1. 学習計画を決める順序を3段階で答えよ。
A. 方式の決定→科目の配分→週の予定
Q2. 方式の整理を行う時期と、決定の期限を答えよ。
A. 4〜5月に整理し、遅くとも9月末までに決める
Q3. 世界史の目標水準の3種類を答えよ。
A. 得点源にする・取りこぼさない水準・共通テストで安定させる
Q4. 「取りこぼさない水準」を目標にする場合、優先度が低いものを答えよ。
A. 難問への対策(ミスの型を潰す作業を優先する)
Q5. 方式によって作業が分岐し始める時期を答えよ。
A. 10月
Q6. 直前期に見直すべきものを答えよ。
A. 個別の用語ではなく、誤答の型

よくある質問

方式がまだ決まっていません。夏までの勉強は無駄になりますか?
なりません。4月から9月までの作業は、どの方式を選んでもほぼ同じです。分岐するのは10月から。ただし9月末までには決めてください
世界史にどれくらい時間をかけるべきですか?
方式ごとの配点によって変わります。配点が大きければ得点源として厚く配分し、相対的に小さければ「取りこぼさない水準」を目標にします。まず募集要項で配点を確認してください
途中で目標水準を上げてもよいですか?
他科目の状況と合わせて判断してください。世界史単独の判断で上げると、他科目が崩れます。不安から水準を上げるのは、たいてい良い結果になりません。
共通テストの結果で出願を変えてもよいですか?
成績を利用する方式があるなら、自己採点は出願の判断材料になります。1月後半に方式の組み合わせを見直す時間をあらかじめ予定に入れておくと、慌てずに済みます。
この記事について

世界史専門オンライン塾「日本世界史塾」の編集部が、入試での問われ方を基準に作成しています。当塾では次の講師が指導にあたっています。

藤原 進之介日本世界史塾 代表/株式会社数強塾 代表数強塾グループ創業者。東進最年少講師、代々木ゼミナールの日本初となる情報Ⅰ講師を務め、著書は9冊。累計2,500名以上の指導と、40名を超えるプロ講師体制を築いた。
伊藤 敏代々木ゼミナール世界史講師/数強塾グループの映像授業を担当筑波大学・同大学院修士課程修了。ダイヤモンド・オンラインで「カリスマ世界史講師が教える誰も知らない本当の世界史」を連載。「キャラクターがいて、ストーリーがある。それが歴史」を掲げ、通説を多様な視点から捉え直す授業を行う。

講師紹介をくわしく見る

世界史を「暗記科目」から「得点源」に変える

日本世界史塾は、担任制マンツーマンの世界史専門オンライン塾です。
まずは体験授業で、あなたの答案と勉強法を直接診断します。

体験授業に申し込む(3,300円・税込)
入塾を前提とした勧誘は行いません/全国・海外から受講可

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です