岡山で世界史の塾を選ぶなら|中四国の結節点から狙う

岡山で世界史の塾を選ぶなら|中四国の結節点から狙う
日本世界史塾編集部世界史専門オンライン個別指導担任制マンツーマン/全国・海外対応

岡山は中四国の結節点にあり、世界史を学ぶ手段そのものは比較的そろいます。それでも難関大を意識した瞬間に感じる差の正体は、情報の量ではなく同じ範囲をどこまで細かくやるかという相場観です。世界史はこの設定を変えるだけで必要な時間が何倍にも動く科目——相場を人づてではなく出題の形から自分で決める手順を示します。

岡山に足りないのは選択肢ではなく、粒度の相場観

一言でいうと交通の結節点にある地域では、学ぶための手段そのものは比較的そろう。それでも難関大を狙うと差が出るのは、同じ一節をどこまで細かく覚え、どこまで説明できるようにするかという判断である。この設定をここでは粒度と呼ぶ。粒度の相場は人から人へ渡る形で流通するため、周囲にどれだけ同じ志望の人がいるかで入りやすさが変わる。
  1. 岡山は方々へ出やすい位置にあり、教材も、世界史を見てくれる場所も、まったく無いという状況にはなりにくい。
  2. それでも難関大を視野に入れた途端、都市部との差を感じる場面が出てくる。ただしその差の中身は曖昧なまま語られやすい
  3. 実害になる場所は一つに絞れる——どこまで細かくやれば足りるのかという判断である。
  4. 世界史は粒度を変えると必要な時間が何倍にも動く。太字の語だけを押さえるのと、本文の細部まで拾うのとでは、同じ範囲でも作業量が別物になる。
  5. 都市部ではこの相場が会話の中に混じって入る。同じ大学を受ける人が近くにいれば、「そこまでは要らない」「そこは落とすと痛い」という線が自然に伝わる。
  6. 岡山ではその会話が起きにくい。すると生じるのは学力の不足ではなく粒度の設定ミスである。
  7. 設定ミスは二方向に出る。粗すぎて論述が一文も書けない場合と、細かすぎて通史が最後まで届かない場合。どちらも努力の量とは無関係に起きる。
  8. つまり埋めるべき差は情報の総量ではない。粒度を自分で決める物差しを一本持つこと——それだけで、この差はほぼ消える。
いまの自分の粒度を三分で測る教科書を適当に一節開き、太字の語を隠さずに二つ選んでください。①それぞれの意味が言える、②その二つがどうつながるかが言える、③片方が欠けたら何が変わるかが言える——どこまで進めるかを見ます。①で止まるなら粒度は粗い側に、③まで行くのに細部の語が次々に出てくるなら細かい側に寄っています。どちらに寄っているかが分かれば、次にやる作業が決まります。
情報が少ないことを学力の問題にしない「周りに難関大を受ける人がいないから不利だ」という言い方は、原因の場所を取り違えています。不足しているのは知能でも教材でもなく、判断の基準です。基準は借りるものではなく、出題の形から自分で作れるもの——この記事で扱うのは、その作り方だけです。

粒度は二つの軸で決まる — 語の細かさと、つながりの密度

出題の形の傾向 語の細かさ つながりの密度 先に作るもの
論述を課す傾向の入試 太字中心で足りる 高く要る 口で言える因果の連鎖
選択式が中心の入試 周辺の情報まで要る 中くらい 語に付随する細部
共通テスト 太字中心で足りる 高く要る 流れに当てはめる判断
国公立と私大の併願 後半で段階的に上げる 高く要る 密度が先、細かさは後
志望がまだ定まらない 上げすぎない 高く要る 密度だけを先に上げる
  1. 粒度を「細かいか粗いか」の一本の物差しで考えると、必ず判断を誤る。実際には軸が二つある。
  2. 一つ目は語の細かさ。教科書の太字までか、本文の記述までか、資料集の欄外まで拾うか。
  3. 二つ目はつながりの密度。語と語のあいだに「なぜ」「その結果」がどれだけ入っているか。
  4. この二つは独立している。語を細かくしても密度は上がらないし、密度を上げても語の数は増えない。ここが取り違えの起点になる。
  5. 論述はほぼ密度だけを見ている。太字の語しか知らなくても、あいだが埋まっていれば答案の骨格は立つ。
  6. 選択式では語の細かさを見る比重が上がる。ただし紛らわしい選択肢を切る場面では密度が効く。誤りの多くは因果の向きを入れ替えて作られるからである。
  7. したがって順序は一つに決まる——密度を先に上げ、細かさは志望が定まってから足す
  8. 理由は元に戻しやすさの差にある。細かさは後から足すのが速く、密度は後から上げるのに時間がかかる。時間のかかる側を先に置く。
密度は「一文でつなげるか」で測れる一つの節から出来事を二つ選び、「前の出来事が起きたことで、後の出来事が起こる条件がこう変わった」という形の一文を作ってください。作れれば、そのあいだの密度は足りています。作れないなら、語をいくら足しても答案にはなりません。この一文は、そのまま論述の書き出しに使える形です。測ることと練習することが同じ作業になっている点が、この方法の利点です。
細かい語を知っていることと、強いことは別難しい語を知っていると力がついた気がしますが、それは語の細かさという一方の軸が伸びただけです。もう一方の軸が低いままだと、知っている語を使う場面が来ないという状態になります。模試で用語は書けるのに得点が伸びないときは、伸ばす軸を間違えていないかを疑ってください。
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密度を上げる通史の進め方 — 地元の国公立を視野に入れるなら

  1. 岡山から受験するなら、岡山大学や岡山県立大学といった地元の国公立が現実的な選択肢として入ってくる。
  2. 国公立を志望する以上、共通テストで安定していることが前提になる。ここが崩れると、個別試験の準備がどれだけ進んでいても土俵に乗れない。
  3. そのうえで個別試験で論述が課される場合は、教科書に記された筋道を、自分の言い方に置き換えて示せるかどうかが評価の対象になる。
  4. ただし学部や日程によって、世界史を使うかどうかも、問われる形も異なる。志望校が公表している資料と、実際の過去問の紙面で確かめてほしい。
  5. 密度を上げる作業自体は単純である——一節読んだら教科書を閉じ、その節の出来事を二つ結ぶ一文を言う。書かなくてよい。口で言えるかだけを見る。
  6. 詰まった場所が密度の穴である。読み直すのはその段落だけでよい。全体を読み返す必要はない。
  7. 一周目は太字の語だけで最後まで走らせる。細かさを上げるのは二周目以降で、ここで止まると全範囲に手が届かないまま時間が尽きる。
  8. 三周目では逆の作業を入れる——節ごとに「省いてよい語」を決める。字数の決まった答案では、入れる判断より外す判断のほうが難しい。
段階 この段階でやること 粒度の状態
一周目 太字だけで最後まで走らせる 密度を作る/細かさは低い
二周目 本文の記述を語に足していく 細かさを上げる
三周目 節ごとに省ける語を決める 絞り方を身につける
答案の期間 字数を決めて書き、直す 志望校の粒度に合わせる
直前の時期 抜けた箇所だけ戻る 粒度はもう動かさない
字数制限は、粒度を強制的に決めてくれる装置論述の字数は、書ける量の上限ではなく「どこまで細かく書くかを決めろ」という指示です。百字なら因果の骨だけ、それより長ければ具体例を一つ足す——このように字数から逆に粒度が決まります。だから、字数を決めずに書く練習をしても粒度の判断は育ちません。書くときは必ず先に字数を決めてください。
一文が長くなったら、密度ではなく混乱を疑う因果をつなぐ一文が三行にもなるとき、多くは複数の因果を一度に詰め込んでいます。密度が高い状態とは、長い文が書ける状態ではありません。短い一文がいくつも並び、その順序に理由がある状態です。長くなったら、いったん二つに割って、順序が入れ替えられないことを確認してください。

相場を人づて以外から取る四つの経路と、塾に確かめること

  1. 粒度の相場が会話から入らないなら、会話以外の経路から取りに行けばよい。経路は四つある。
  2. 一つ目は志望校が公表している募集の資料。世界史を使う方式かどうか、どの程度の比重を占めるか——ここが設計の前提になる。
  3. 二つ目は志望校の過去問の紙面。設問に使われている言葉を見る。「説明せよ」なら密度を、「選べ」なら細かさを主に要求している。
  4. 三つ目は教科書そのもの。ある語に何行を割いているかは、その語の重さの目安になる。太字でも一行しかない語と、太字でなくても段落を持つ語がある。
  5. 四つ目は自分の答案を読んでくれる他人。これだけは紙からは取れない。
  6. 重要なのは、前の三つに地域差がまったくないことである。同じ資料を、誰でも同じ条件で開ける。
  7. 地域差を受けるのは四つ目だけである。だから外部に払う費用と時間は、四つ目に集中させる。ここが結論になる。

塾を検討するときに確かめておくこと

  • 字数を指定した答案を、定期的に提出できるか——書く機会が予定として組まれているか
  • 返ってくる指摘が、表現の巧拙ではなく因果の順序と余分な情報に向いているか
  • 「ここは書かなくてよい」という削る側の指摘をもらえるか——入れる指摘だけでは粒度が上がる一方になる
  • 通史を終える月を、志望の形式から逆算して決めてくれるか
  • 語の細かさを上げ始める時期を、具体的な月で示せるか
  • 担当が変わらず、前回のつまずきが次回に引き継がれるか
  • 授業の外で出た疑問を、その週のうちに処理できる仕組みがあるか
指摘の中身を「足す側」と「引く側」で数える受けた指摘を、足せと言われたものと、削れと言われたものに分けて数えてみてください。足す指摘ばかりが続いているなら、答案は長くなる一方で得点は動きません。削る指摘が混じり始めたときが、粒度が志望校に合ってきた合図です。日本世界史塾では、この削る側の指摘を答案指導の中心に置いています(体験授業は3,300円・税込で受けられます)。
伝え聞いた相場で粒度を固定しない「あの大学はここまで細かい」という話は、話し手の受けた年度と学部の話である場合がほとんどです。入試の形式は変わることがあり、同じ大学でも方式によって幅があります。人から聞いた相場は仮の目安にとどめ、必ず自分で紙面を開いて上書きしてください。ここを怠ると、間違った粒度のまま一年を走ることになります。

岡山から世界史で合格するための要点

  • 都市部との差は情報の総量ではなく、粒度の相場観——どこまで細かくやるかという判断に現れる
  • 粒度の設定ミスは二方向に出る——粗すぎて書けない場合と、細かすぎて通史が終わらない場合
  • 粒度は二つの軸で決まる——語の細かさと、語と語のつながりの密度は独立している
  • 論述はほぼ密度だけを見ている——太字の語だけでも、あいだが埋まっていれば骨格は立つ
  • 密度を先に、細かさを後に——細かさは後から足すのが速く、密度は後から上げると時間がかかる
  • 密度は一文でつなげるかで測る——測ることと練習することが同じ作業になる
  • 三周目は「省いてよい語」を決める作業に充てる——外す判断のほうが入れる判断より難しい
  • 字数を先に決めてから書く——字数が粒度を決めてくれる。決めずに書くと判断が育たない
  • 相場は募集資料・過去問・教科書の記述量から自分で取れる。地域差を受けるのは、答案を読む他人だけ
岡山の受験生に起きやすい三つの失敗①周囲に同じ志望の人が少ないため不安になり、細かい語をどこまでも足して通史が終わらない。足す前に、その語が因果のどこに要るかを言ってください。②太字だけで一周したあと、密度を上げないまま二周目の暗記に入り、論述の期間に作り直しが発生する。一周目の目的は語ではなく因果です。③伝え聞いた相場で粒度を固定し、志望校の紙面を最後まで開かない。三つとも原因は同じで、判断の基準を外から借りようとしていることにあります。基準は出題の形から自分で作れます。
この記事の一問一答(確認テスト)
Q1. 岡山のような地域で都市部との差が実害になるのは、どの判断か。
A. 同じ範囲をどこまで細かくやるかという粒度の判断
Q2. 粒度を決める二つの軸を答えよ。
A. 語の細かさと、語と語のつながりの密度
Q3. 論述で主に見られているのは、二つの軸のうちどちらか。
A. つながりの密度
Q4. 密度と細かさは、どちらを先に上げるべきか。理由も答えよ。
A. 密度。細かさは後から足すのが速く、密度は後から上げると時間がかかるため
Q5. 一節の密度を測る具体的な方法を答えよ。
A. その節の出来事を二つ選び、前の出来事が後の条件をどう変えたかを一文で言う
Q6. 粒度の相場を会話以外から取る四つの経路を答えよ。
A. 募集の資料、志望校の過去問、教科書の記述量、答案を読んでくれる他人

よくある質問

岡山にいると難関大の情報が入ってきません。不利になりますか?
不利になるのは一点だけです。どこまで細かくやれば足りるかという相場が、会話から入ってきません。ただしその相場は、募集の資料と志望校の過去問と教科書の記述量から自分で作れます。地域差を受けるのは、書いた答案を読んでくれる人がいるかどうかだけです。
岡山大学や岡山県立大学を志望する場合、最初に手をつけるべきことは何ですか?
共通テストを安定させる土台づくりが先です。そのうえで、教科書に書かれた筋道を口で言い直す練習を、通史と並行して始めてください。学部や日程によって世界史の扱いも問われ方も変わりますので、志望校の公表資料と過去問の紙面は早い段階で自分の目で確かめてください。
細かい用語をどこまで覚えればよいか分かりません。
先に決めるのは細かさではなく、志望校が要求する形式です。設問が「説明せよ」と言うなら密度を、「選べ」と言うなら細かさを主に求めています。判断がつかない段階では、細かさを上げずに密度だけを上げてください。細かさは後から足すほうが速く終わります。
岡山で塾を選ぶとき、何を基準にすればよいですか?
削る側の指摘をもらえるかどうかが最大の判断材料です。足せという指摘だけでは答案は長くなる一方で、粒度は志望校に近づきません。加えて、通史を終える月を逆算して決めてくれるか、語の細かさを上げ始める時期を具体的な月で示せるか——この三点を確認してください。
この記事について

世界史専門オンライン塾「日本世界史塾」の編集部が、入試での問われ方を基準に作成しています。当塾では次の講師が指導にあたっています。

藤原 進之介日本世界史塾 代表/株式会社数強塾 代表数強塾グループ創業者。東進最年少講師、代々木ゼミナールの日本初となる情報Ⅰ講師を務め、著書は9冊。累計2,500名以上の指導と、40名を超えるプロ講師体制を築いた。
伊藤 敏代々木ゼミナール世界史講師/数強塾グループの映像授業を担当筑波大学・同大学院修士課程修了。ダイヤモンド・オンラインで「カリスマ世界史講師が教える誰も知らない本当の世界史」を連載。「キャラクターがいて、ストーリーがある。それが歴史」を掲げ、通説を多様な視点から捉え直す授業を行う。

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