早稲田大学教育学部の世界史 傾向と対策・学科差への備え

早稲田大学教育学部の世界史 傾向と対策・学科差への備え
日本世界史塾編集部世界史専門オンライン個別指導担任制マンツーマン/全国・海外対応

早稲田大学教育学部は、学科が非常に多く、学科によって入試科目や配点が異なるのが特徴です。世界史を使うかどうか、配点が何点かも学科次第。したがって「教育学部の世界史対策」を始める前に、自分の学科の入試を確定させることが最初の作業になります。

まず自分の学科の入試を確定させる

ここを飛ばすと対策がずれます早稲田大学教育学部は教育学科・国語国文学科・英語英文学科・社会科・理学科・数学科・複合文化学科など多くの学科を擁し、学科・専修によって入試科目や配点が異なります世界史を使うのか、配点は何点かを、必ず募集要項で確認してください。
  1. 自分の学科・専修で世界史を使うか
  2. 配点は何点か(英語・国語との比率)
  3. 共通テスト利用の方式があるか、ある場合の科目指定
  4. 他学科・他学部との併願で、どの科目が共通して必要か
一言でいうと教育学部の対策とは、「自分の学科で世界史が何点分の価値を持つかを確定させ、それに見合う投資をすること」である。
社会科志望なら特に重要社会科(地理歴史専修・公共市民学専修)を志望するなら、世界史は入試科目であると同時に入学後の専門にもなります。この場合、受験勉強を専門の土台づくりとして位置づけると、学習の質が変わります。

教育学部の世界史はどういう試験か

観点 傾向
形式 マーク式を中心に、方式・学科により記述が加わる
難易度 標準〜やや難。用語集の中頻度レベルまで問われる
時代 全時代。近現代も確実に出る
地域 ヨーロッパ中心だが、アジア・イスラームも幅広く
特徴 全範囲から満遍なく。特定分野への偏りが小さい
必ず確認を形式・設問数は年度によって変動します。ここに書くのは過去問全体から読み取れる傾向であり、受験年度の実際の出題は赤本と大学公表の入試情報で必ず確認してください

教育学部の世界史は山を張れません。全範囲から満遍なく出るため、手薄な単元がそのまま失点になります。逆に言えば、穴を作らなければ安定して得点できるということです。

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穴を作らない — 単元の可視化

「全範囲」と言われると途方に暮れますが、単元に分けて可視化すれば十数個です。基準は「3分で概要を説明できるか」

地域別

  • 古代オリエント/古代ギリシア・ローマ
  • 中世ヨーロッパ/近世ヨーロッパ/近代ヨーロッパ/現代
  • 中国史(制度史の4本)/イスラーム世界
  • 南アジア東南アジア中央アジア
  • アフリカアメリカ大陸ロシア・東欧

テーマ別

  • 制度史(中国の4本/ヨーロッパの議会制)
  • 宗教史(キリスト教・イスラーム・仏教)
  • 経済史(交易路・商品・貨幣・経済思想)
  • 国際関係史(条約と国際機構の系譜)
  • 文化史(西洋美術・中国文化・思想)
穴を埋める手順 所要時間
①該当分野のまとめ記事を通読 20分
②白紙に流れを矢印で書き出す 10分
③一問一答でその範囲だけ確認 10分

1単元40分です。印がついた単元が5つあっても、3時間半で一巡できます。「全範囲を固める」は、思っているほど大変ではありません。

多くの人の穴は共通中央アジア・アフリカ・東南アジア・ラテンアメリカ・文化史・現代史に印がつく受験生がほとんどです。教育学部はこれらも出題するため、ここを埋めることが最も効率のいい投資になります。

解き方と、得点の作り方

  1. 最初の2分で全体を見渡す — 大問ごとの時代・地域を確認し、得意な大問から着手する。
  2. 知っている問題から即決 — 迷ったら印をつけて飛ばす。
  3. 正誤問題はズレを探す — 時代・地域・人物・因果の4パターン。
  4. 記述がある場合は漢字も — 空欄は0点。書けるところまで書く。
  5. 必ず全問マークする
内容 目標
第1層 教科書の太字、頻度の高い語 100%
第2層 用語集の中頻度、教科書の脚注 9割。合否を分ける
第3層 頻度が極端に低い語 捨てる

教育学部は大問ごとに時代や地域が分かれていることが多いため、得意な大問から解くのが有効です。苦手な時代の大問で時間を溶かすと、取れるはずの大問が雑になります。

時期別プランと、早稲田内での併願

時期 やること 到達目標
高3・春 学科と方式を確定。通史のインプット開始 何を対策するか決まる
高3・夏 通史1周完了。近現代まで必ず到達 全時代を通した
高3・9月 単元チェックで穴を洗い出す 弱点が明確になる
高3・10月 穴を1単元40分で埋める+一問一答の基本レベル完成 穴がゼロになる
高3・11月 過去問を年度単位で。失点を4分類 取りこぼしを特定
高3・12月 第2層の用語を補強 8割が安定
直前期 チェックリストを再度回す+誤答ノート 穴が復活していないか確認

早稲田内で併願する場合、教育学部で作った全範囲を穴なく仕上げる土台は、他学部でもそのまま効きます。

  • 法学部も受ける — 論述の型を追加
  • 商学部も受ける — 経済史の縦の表を追加
  • 社会科学部も受ける — 正誤判定の精度と現代史を厚く
  • 文学部・文化構想学部も受ける — 文化史・思想史を厚く
  • 共通して効く — 通史の精度、近現代の厚み、用語集の中頻度レベル
併願は土台の上に乗せる早稲田は複数学部の併願が一般的です。教育学部の「全範囲を穴なく」という土台は、他学部の特殊な対策を乗せる台座になります。順序を逆にして、特殊な対策から始めないでください。
日本世界史塾での対応教育学部志望の生徒には、まず学科の募集要項を一緒に確認します。学科によって世界史の価値が変わるからです。そのうえで単元チェックで穴を可視化し、「なんとなく苦手」を「この単元が抜けている」に変えます。担任講師が説明を聞いて、本当に説明できているかを確認します。体験授業(3,300円・税込)では、この穴の洗い出しを実際に行います。
この記事の一問一答(確認テスト)
Q1. 早稲田教育学部の対策で最初にやるべきことは。
A. 自分の学科・専修で世界史を使うか、配点が何点かを募集要項で確認すること
Q2. 教育学部の世界史の出題の特徴は。
A. 全範囲から満遍なく出るため、手薄な単元がそのまま失点になる
Q3. 単元チェックの基準は。
A. その単元を3分で概要説明できるかどうか
Q4. 1単元の穴を埋める3ステップと所要時間は。
A. まとめ記事の通読20分→白紙に書き出す10分→一問一答10分(計40分)
Q5. 大問ごとに時代が分かれている場合、解く順番は。
A. 得意な大問から着手する
Q6. 多くの受験生が手薄にする分野を4つ挙げよ。
A. 中央アジア・アフリカ・東南アジア・ラテンアメリカ(ほかに文化史・現代史)

よくある質問

教育学部は学科によって対策が変わりますか?
入試科目や配点が学科によって異なります。まず募集要項で、自分の学科で世界史を使うか、配点が何点かを確認してください。ここを飛ばすと対策の方向がずれます。
山を張れますか?
張れません。全範囲から満遍なく出るため、山が外れたときの損失が大きくなります。穴を作らない方針が最も安定します。
全範囲を固めるのは大変ではないですか?
単元に分ければ十数個です。1単元40分で概要は埋まるため、穴が5つでも3時間半で一巡できます。思っているほど大変ではありません。
他学部との併願はどうしますか?
教育学部で作る「全範囲を穴なく」という土台は、他学部の特殊な対策を乗せる台座になります。順序を逆にして特殊な対策から始めないでください。
この記事について

世界史専門オンライン塾「日本世界史塾」の編集部が、入試での問われ方を基準に作成しています。当塾では次の講師が指導にあたっています。

藤原 進之介日本世界史塾 代表/株式会社数強塾 代表数強塾グループ創業者。東進最年少講師、代々木ゼミナールの日本初となる情報Ⅰ講師を務め、著書は9冊。累計2,500名以上の指導と、40名を超えるプロ講師体制を築いた。
伊藤 敏代々木ゼミナール世界史講師/数強塾グループの映像授業を担当筑波大学・同大学院修士課程修了。ダイヤモンド・オンラインで「カリスマ世界史講師が教える誰も知らない本当の世界史」を連載。「キャラクターがいて、ストーリーがある。それが歴史」を掲げ、通説を多様な視点から捉え直す授業を行う。

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