法政大学の世界史 傾向と対策・捨て単元を作らない全範囲対策

法政大学の世界史 傾向と対策・捨て単元を作らない全範囲対策
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法政大学の世界史でよく起きる失敗は、「山を張って外す」ことです。特定の時代や地域に偏らず全範囲から出るため、穴のある単元がそのまま失点になります。逆に言えば、捨て単元を作らなければ安定して得点できる——この記事では、穴を作らない進め方と、直前期の総点検の方法を示します。

法政の世界史はどういう試験か

一言でいうと法政大学の世界史は、マーク式を中心に、方式により記述が加わる形式。難易度は標準〜やや難で、全時代・全地域から満遍なく出題される傾向がある。
観点 傾向
形式 マーク式中心。方式により記述あり
難易度 標準〜やや難。教科書・用語集の頻度が高い語が中心
時代 全時代から満遍なく。特定時代への偏りが小さい
地域 ヨーロッパ・アジア・イスラームなど広く
注意点 穴のある単元が直接失点になる
方式ごとに確認を法政大学はT日程・A方式・英語外部利用・共通テスト利用など複数の方式があります。受験する方式で世界史の配点と形式がどうなるかは、募集要項で必ず確認してください。

法政の対策で最も重要な認識は、「難問を1問取ることより、穴を1つ埋めることの方が価値が高い」という点です。全範囲から出るため、手薄な単元が1つあれば、そこから確実に失点します

穴を作らない — 単元チェックリスト

まず自分の穴がどこにあるかを把握してください。次のリストで、3分で概要を説明できない単元に印をつけます。

地域別チェック

  • 古代オリエント(メソポタミア・エジプト・アケメネス朝)
  • 古代ギリシア・ローマ
  • 中世ヨーロッパ(封建制・荘園制・教皇権)
  • 近世ヨーロッパ(ルネサンス・大航海・宗教改革・絶対王政)
  • 近代ヨーロッパ(市民革命・産業革命・国民国家・帝国主義)
  • 現代(二つの大戦・冷戦・脱植民地化)
  • 中国史(殷〜清、制度史の4本)
  • イスラーム世界(ムハンマド〜オスマン・サファヴィー・ムガル)
  • 南アジア(インダス〜ムガル〜インド帝国〜独立)
  • 東南アジア(インド化・イスラーム化・植民地化・独立)
  • 中央アジア(遊牧民の系譜・モンゴル帝国)
  • アフリカ(西アフリカの王国・奴隷貿易・分割・独立)
  • アメリカ大陸(先住民文明・独立・南北戦争・ラテンアメリカ)
  • ロシア・東欧(キエフ〜ロマノフ〜革命〜ソ連)
印がついた単元が最優先多くの受験生は中央アジア・アフリカ・東南アジア・ラテンアメリカに印がつきます。ここを埋める投資が、法政では最も効率がいいのです。ヨーロッパ史をさらに厚くするより、穴を1つ埋める方が確実に得点になります。

テーマ別チェック

  • 文化史(西洋美術・中国文化・思想)
  • 宗教史(キリスト教・イスラーム・仏教の伝播)
  • 経済史(交易路・商品・貨幣・経済思想)
  • 国際関係史(条約と国際機構の系譜)
  • 制度史(中国の4本/ヨーロッパの議会制)

とくに文化史は後回しにされがちですが、量が多く直前では間に合いません。通史と並行して進めてください。

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穴の埋め方 — 1単元あたり3ステップ

  1. その地域・テーマのハブ記事を1本通読する(15〜20分)。全体の流れをつかむ。
  2. 白紙に流れを書き出す(10分)。書けなかった部分だけ確認して赤で追記する。
  3. 一問一答でその範囲だけを確認する(10分)。答えられなかった語に印をつけ、翌日もう一度。

1単元あたり40分程度です。印をつけた単元が5つあっても、200分=3時間半で一巡できます。「穴を埋める」と聞くと大変に思えますが、実際には1〜2週間で終わる作業です。

よくある穴 最短の埋め方
中央アジア 遊牧勢力の系譜(匈奴→突厥→ウイグル→契丹→女真→モンゴル)を中国王朝と対応させる
アフリカ 西アフリカの3王国(ガーナ・マリ・ソンガイ)+分割+独立の3点
東南アジア 宗教で分類(ヒンドゥー/大乗仏教/上座部仏教/イスラーム)+宗主国の表
ラテンアメリカ 先住民文明3つ+独立の指導者2人+モノカルチャー
文化史 時代背景と結びつける(ポリス崩壊→ストア派など)
深追いしない穴を埋める段階では教科書レベルで十分です。用語集の細部まで追いかけると時間が足りません。「3分で概要を説明できる」状態をゴールにしてください。

解き方と、時間配分

  1. 最初の2分で全体を見渡す — 大問ごとの時代・地域を確認し、得意な大問から着手する。
  2. 知っている問題から即決 — 迷ったら印をつけて飛ばす。
  3. 正誤問題はズレを探す — 時代・地域・人物・因果の4パターン。
  4. 記述がある場合は漢字も — 空欄は0点。書けるところまで書く。
  5. 必ず全問マークする

法政は大問ごとに時代や地域が分かれていることが多いため、得意な大問から解くのが有効です。苦手な時代の大問で時間を溶かすと、取れるはずの大問が雑になります。

内容 目標
第1層 教科書の太字、頻度の高い語 100%
第2層 用語集の中頻度、文化史、脚注 9割
第3層 頻度が極端に低い語 捨てる

時期別プランと、直前期の総点検

時期 やること 到達目標
高3・春 方式を確定。通史のインプット開始 何を対策するか決まる
高3・夏 通史1周完了。近現代まで必ず到達 全時代を通した
高3・9月 単元チェックリストで穴を洗い出す 自分の弱点が明確になる
高3・10月 印のついた単元を1つずつ埋める(1単元40分) 穴がゼロになる
高3・11月 過去問を年度単位で。失点を分類 取りこぼしを特定
高3・12月 第2層と文化史を補強 8割が安定
直前期 チェックリストを再度回す+誤答ノート 穴が復活していないか確認
直前期の総点検直前1週間は、単元チェックリストをもう一度回してください。秋に埋めた穴が、時間の経過で戻っていることがあります。各単元を3分で説明できるかを自分に問うだけで、10分程度で全体を点検できます。

併願では、法政は他のMARCH各校と併願されることが多い大学です。穴を作らない全範囲対策は、そのまま他校でも効きます。特定校向けの特殊な対策は、この土台の上に乗せるものだと考えてください。

日本世界史塾での対応法政志望の生徒には、まず単元チェックリストで穴を可視化します。「なんとなく苦手」を「この単元とこの単元が抜けている」に変えるだけで、やるべきことが決まるからです。担任講師が説明を聞いて、本当に説明できているかを確認します。体験授業(3,300円・税込)では、この穴の洗い出しを実際に行います。
この記事の一問一答(確認テスト)
Q1. 法政大学の世界史の出題の特徴を一言で。
A. 全時代・全地域から満遍なく出るため、穴のある単元が直接失点になる
Q2. 単元チェックの基準は。
A. その単元を3分で概要説明できるかどうか
Q3. 多くの受験生に穴があるのはどの地域か。
A. 中央アジア・アフリカ・東南アジア・ラテンアメリカ
Q4. 1単元の穴を埋める3ステップを答えよ。
A. ハブ記事の通読→白紙に書き出す→一問一答でその範囲だけ確認
Q5. 穴を埋める段階でのゴールは。
A. 教科書レベルで、3分で概要を説明できる状態
Q6. 大問ごとに時代が分かれている場合、解く順番は。
A. 得意な大問から着手する

よくある質問

法政の世界史は難しいですか?
難問を並べる大学ではありません。ただし全範囲から満遍なく出るため、手薄な単元があると確実に失点します。難問対策より穴埋めが優先です。
山を張るのはだめですか?
法政では危険です。特定時代への偏りが小さいため、山が外れたときの損失が大きくなります。捨て単元を作らない方針が最も安定します。
穴を埋めるのに時間がかかりませんか?
1単元あたり40分程度です。穴が5つあっても3時間半で一巡できます。「穴を埋める」と聞くと大変に思えますが、実際は1〜2週間で終わります。
文化史はどのタイミングでやりますか?
通史と並行してください。量が多く直前では間に合いません。学んだ時代の文化史をその日のうちに確認すると、政治史と結びついて定着します。
この記事について

世界史専門オンライン塾「日本世界史塾」の編集部が、入試での問われ方を基準に作成しています。当塾では次の講師が指導にあたっています。

藤原 進之介日本世界史塾 代表/株式会社数強塾 代表数強塾グループ創業者。東進最年少講師、代々木ゼミナールの日本初となる情報Ⅰ講師を務め、著書は9冊。累計2,500名以上の指導と、40名を超えるプロ講師体制を築いた。
伊藤 敏代々木ゼミナール世界史講師/数強塾グループの映像授業を担当筑波大学・同大学院修士課程修了。ダイヤモンド・オンラインで「カリスマ世界史講師が教える誰も知らない本当の世界史」を連載。「キャラクターがいて、ストーリーがある。それが歴史」を掲げ、通説を多様な視点から捉え直す授業を行う。

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