静岡で世界史の塾を選ぶなら|東西どちらへも出られる位置を活かす

静岡で世界史の塾を選ぶなら|東西どちらへも出られる位置を活かす
日本世界史塾編集部世界史専門オンライン個別指導担任制マンツーマン/全国・海外対応

静岡は首都圏にも中京・関西にも出られる位置にあり、そのぶん志望が一つに定まりにくい地域です。ここで起きるのは学力の不足ではなく、志望校が決まらないことを理由に、準備の形まで保留してしまうという遅れ。しかし大学名を決めることと、合わせる出題形式を決めることは別の作業です。前者は遅くてよく、後者は早くないと間に合いません。

大学名は後から動いてよい — 先に決めるのは合わせる出題形式

一言でいうと志望が分散しやすい地域では、大学名の決定出題形式の決定を切り分けて扱う必要がある。準備の中身を決めているのは大学の名前ではなくその大学が世界史をどう問うかであり、形式は種類が限られる。志望が十通りに割れても、合わせる形は数通りにしか割れない——だから形式の側は先に決められる。
  1. 静岡は東へ向かえば首都圏、西へ向かえば中京、そのまま関西までが視野に入る。どの方向へも出られるという条件は、選択肢が多いという意味でもある
  2. 選択肢が多いこと自体は有利である。困るのは、選べないまま持ち時間だけが減っていくことのほうだ。
  3. 実際によく聞くのは「志望校が決まっていないから、まだ本格的な対策には入れない」という判断である。慎重に見えるが、前提が一つ狂っている
  4. 準備の中身を決めているのは大学の名前ではない。設問が字数を指定してくるのか、語を書かせるのか、選ばせるのかである。
  5. そして形式は、大学の数ほどには分かれない。長めの論述を課す型、短い記述や語句を書かせる型、選択式が中心の型——大きくはこの程度に収まる。
  6. つまり候補が五つあっても十あっても、合わせるべき形は多くて二つか三つである。ここは志望が固まる前に確定できる。
  7. だから順序が決まる——大学名の決定は秋以降に持ち越してよい。合わせる形式の決定だけを、通史の一周が終わる前に済ませる
  8. この順序を逆にすると、志望が固まった時点で形式に合わせて作り込む時間が残っていないという結末になる。学力ではなく順序で負ける形である。
決めること いつまでに決めるか 遅れたときに起きること
志望する大学の名前 秋以降でも間に合う 模試の判定に迷う程度で済む
合わせる出題形式 通史の一周が終わる前 出力の練習に入れない
通史を終える月 学習を始めた最初の週 全範囲に手が届かない
用語をどこまで詰めるか 形式が決まった時点 際限なく細かく覚え続ける
併願の本数 出願の直前でよい 直前に慌てる程度で済む
形式が決まると、その日から作業の種類が増える合わせる形が未定の間は、通史を読む以外にやることがありません。読むだけの期間が長引くのは、志望の迷いが原因であって集中力の問題ではありません。形が一つ決まった瞬間から、書く・削る・選ぶという出力の練習が始められます。迷いを消すためではなく、できる作業を増やすために先に決めてください。
形式を決めることは、志望校を狭めることではないここで決めるのは「どの形に合わせて練習するか」であって、受験できる大学の範囲ではありません。重い形に合わせて作った力は、軽い形でもそのまま使えます。逆向きは成り立ちません。候補が割れている段階では、重い側に寄せておくのが安全です。あとから志望が変わっても、作り直しが起きません。

形式は三つに分けられる — 合わせる型を一つだけ選ぶ

形式の型 中心になる要求 先に作るもの
①論述型 因果を字数の枠に収める 説明できる通史
②記述型 語を正しく書き、短くまとめる 表記の正確さと要約
③選択型 紛らわしい文の誤りを見つける 細部まで含む精度
共通テスト 資料を流れの中に置き直す 因果と時期の判断
  1. ①が求めているのは、覚えた語の数ではなく、語と語の関係を決められた字数に収める力である。関係が言えなければ、語をいくら抱えていても一文にならない。
  2. ②は、語を正しく書けるかどうかが直接得点に響く。読んで分かることと、手で書けることの間には差があり、そこは別に埋める必要がある。
  3. ③が求めているのは、正しい文を選ぶ力ではなく誤りが混ぜられた箇所を指摘する力である。同じ範囲を扱っていても、作業としては別物になる。
  4. 三つに共通しているのは通史そのもので、分かれるのは出力の仕方だけである。ここを混同すると、教材が三重になる。
  5. ただし「共通部分が大きいなら出力は後でよい」とはならない。出力の練習は、始めてから形になるまでに月単位の時間がかかる
  6. とくに①は、書いて、読んでもらい、書き直すという往復を要する。この往復は一週間に一度回れば速いほうである。
  7. だから形式の決定が遅れると、往復できる回数がそのまま削られる。ここで生じた差は、知識量を増やしても埋まらない。
  8. 共通テストを使うなら、①〜③のどれを選んでいても因果と時期の判断は全員が通る土台になる。ここだけは選択の余地がない。
自分に抜けている作業は、その場で測れる教科書を一節読んで閉じ、内容を60字ほどにまとめてみてください。字数に収まらず膨らんでいくなら①の練習が要ります。まとまるのに語の漢字が出てこないなら②です。まとめは書けるのに、他人が作った紛らわしい文のどこが誤りか指摘できないなら、③の作業が抜けています。向き不向きの診断ではなく、足りていない作業を見つけるための確認です。
三つを同時に走らせない形が決まらないまま、論述の問題集も、一問一答も、選択式の問題集も並べて開く——これがいちばん時間を失う形です。どれも中途半端なところで止まり、結局どの形式にも届きません。通史は共通、出力は一つという配分で走り、余力が出てから二つ目を足してください。
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通史は共通、分かれるのは出力だけ — 一周目の終わりを決定の期限にする

  1. 通史の作業のうち、形式によって中身が変わる部分はごく一部にとどまる。残りは誰がやっても同じ作業になる。
  2. だから一周目は、合わせる形が未定でも止まらずに進められる。志望が固まるのを待つ理由はここにはない。
  3. 一周目にやるのは、一節読んだら本を閉じ、何が起きて、その結果どこがどう変わったのかを声に出して言い直す作業である。
  4. 詰まった箇所だけを開き直す。全体を読み返さない。読む回数を増やしても、言える状態には近づかない。
  5. 一周目では用語の完成度を求めない。言えたら次へ進む。ここで足を止めると、後半の範囲に手が届かないまま時間が尽きる。
  6. 問題は二周目である。二周目の作り込みは形式ごとに中身が変わるため、形が決まっていないと着手できない。
  7. したがって期限が自動的に決まる——形式の決定は、一周目が終わる時点までに済ませる。大学名が未定のままでも構わない。
  8. 一周目を終える時期は、始めた学年によって変わる。いつ終えるかは、始めた最初の週に自分で決めて紙に書いておく。あとから決めると必ず後ろへずれる。
段階 全員に共通の作業 形式によって変わる作業
一周目 閉じて口で言い直す往復 なし(全員同じ)
決定の時点 過去問を一年分開いて形を見る ここで型を一つ選ぶ
二周目 語と時期・地域を乗せる 字数か表記か正誤か
三周目 同時代の他地域と並べる 比較の粒度を問われ方に合わせる
直前期 過去問と解き直し 形式ごとの時間配分を固める
過去問は解くためではなく、形を数えるために先に開く形式を決めるのに必要なのは、志望候補の過去問を一年分開き、設問がどういう形をしているかを見ることだけです。解ける必要はありません。字数の指定があるか、語を書かせるか、選ばせるか——この三点を数えれば、合わせる型は決まります。候補が複数残るなら、いちばん重い型に寄せてください。
一周目を丁寧にやりすぎない一周目で用語まで仕上げようとすると、たいてい近代の手前で止まります。そして止まった地点が、そのまま本番での弱点として残ります。一周目の目的は全範囲に一度触れることで、精度を上げるのは二周目以降の仕事です。速く回すことと、雑にやることは違います。

県が東西に長い — 場所で選ぶか形式で選ぶかの二択を消す

  1. 静岡は東西に長い。同じ県内でも、端から端への移動にはまとまった時間がかかることがある。
  2. そのため通える範囲は県内でいくつかに分かれやすい。地図の上では近く見えても、実際には選択肢に入っていない場所がある。
  3. ここで二択が生まれる——通える場所の中から選ぶか、合わせたい形式に対応できるところから選ぶか
  4. 場所を優先すると、形の合わない指導を一年受け続けるおそれがある。選択式中心の指導だけを受けて論述の練習量がゼロのまま、という形で表に出る。
  5. 形式を優先すると、往復の移動時間が学習時間から引かれる。削られるのは、たいてい通史を進めるための時間である。
  6. どちらを選んでも何かを失う。だから最初にやるのは選ぶことではなく、二択そのものを成立させないことである。
  7. 移動を伴わない形を一つ組み込めば、住んでいる場所と、合わせる形式の選択とを切り離せる。世界史は教材が持ち運べるため、これが成立しやすい科目である。
  8. そのうえで、地元の国公立——静岡大学や静岡県立大学——を視野に入れるなら、共通テストの結果が前提になる。この土台づくりは住む場所と関係がない。
  • 合わせたい形式の練習を、毎回の指導の中で扱ってもらえるか——扱わないなら別に確保が要る
  • 論述に寄せるなら、答案を出して返してもらう周期が決まっているか
  • 記述に寄せるなら、書いた語の表記まで見てもらえるか
  • 選択式に寄せるなら、切った選択肢の理由まで説明を求められるか
  • 通史を終える月を、こちらの開始時期から逆算して決めてくれるか
  • 移動を伴う場合、天候や交通の乱れで欠けた回の扱いが決まっているか
  • 同じ講師が続けて担当し、前回できなかった点を覚えていてくれるか
  • 共通テストの演習に入る時期を、具体的な月で示せるか
形を先に決めれば、外に頼む内容も一つに絞れる合わせる形式が決まっていれば、頼む内容が具体的になります。論述なら答案の添削、記述なら表記の点検、選択式なら切った理由の確認——依頼が具体的なほど、かかる費用も時間も小さくなります。日本世界史塾はオンラインで受けられるため、県内のどの地域からでも同じ内容が届きます(体験授業は3,300円・税込)。
ここに書いた分類は、あなたの志望校の姿ではない出題の形式は学部や方式によって幅があり、年度によっても動き得ます。この記事で示したのは選び方の枠組みであって、特定の大学の中身ではありません。志望候補の過去問を一年分そろえ、設問の形を自分の目で数えてください。人から聞いた形式のまま準備を固めるのが、いちばん取り返しにくい失敗です。

静岡から世界史で合格するための要点

  • 大学名を決めることと、合わせる形式を決めることは別の作業——前者は遅くてよい
  • 形式の決定は、通史の一周が終わる前に済ませる——志望校が未定でも決められる
  • 形式は大きく三つ——長めの論述、短い記述と語句、選択式が中心
  • 候補が割れている間は重い型に寄せる——重い側で作った力は軽い側でも使える
  • 通史は共通、分かれるのは出力の仕方だけ——教材を三重に用意しない
  • 一周目は閉じて声に出して言い直す——用語の完成度は二周目以降の仕事
  • 過去問は解くためでなく、設問の形を数えるために先に開く
  • 県内の移動距離を理由に、合わせる形式を妥協しない——移動を伴わない形を一つ入れる
  • 地元の国公立を視野に入れるなら共通テストが土台——住む場所と無関係に作れる
静岡の受験生に起きやすい三つの失敗①志望校が決まらないことを理由に、出力の練習をいつまでも始めない。形は先に決められます。②三つの形式に少しずつ手を出し、どれも仕上がらないまま直前期に入る。通史は共通でも、出力は一つに絞ってください。③通える範囲だけで探した結果、合わせたい形に対応しない指導で一年を使う。移動を伴わない形を一つ入れれば、この二択は消えます。三つに共通する原因は、決める順序が逆になっていること——名前より先に、形を決めてください。
この記事の一問一答(確認テスト)
Q1. 志望が分散しやすい地域で、大学名より先に決めるべきものは何か。
A. 合わせる出題形式
Q2. 出題形式を決める期限はいつか。
A. 通史の一周が終わる時点まで
Q3. 出題形式を大きく三つに分けると、それぞれ何か。
A. 長めの論述を課す型、短い記述や語句を書かせる型、選択式が中心の型
Q4. 合わせる形式の候補が複数残ったとき、どちらに寄せるべきか。
A. 要求の重い型。重い側で作った力は軽い側でも使えるため
Q5. 過去問を早い段階で一年分開く目的は何か。
A. 字数指定の有無、書かせるか選ばせるかを数え、合わせる形式を決めるため
Q6. 通える範囲が分断されやすい地域で、場所と形式の二択を消す方法を答えよ。
A. 移動を伴わない選択肢を一つ組み込み、住む場所と形式の選択を切り離すこと

よくある質問

志望校がまだ決まっていません。世界史の対策は始められますか?
始められます。準備の中身を決めているのは大学の名前ではなく、設問が字数を指定してくるか、語を書かせるか、選ばせるかという形の違いだからです。候補の過去問を一年分開いて形を数え、合わせる型を一つ決めてください。大学名の決定は秋以降でも間に合います。
静岡から首都圏の大学と地元の国公立、両方を見ています。どう組めばよいですか?
重い形に土台を合わせ、軽い形は差分で足してください。論述を課す側があるなら、そちらを基準に因果を説明できる通史を作ります。選択式で要る細かい精度は、通史が因果で通っていれば入る場所が決まっているため、後から乗せるほうが速く済みます。
近くに世界史を専門的に見てもらえる場所がありません。不利ですか?
通史を進める部分では不利になりません。教科書と地図帳と問題集があれば、読んで言い直す作業は自宅で回せます。差が出るのは、書いた答案が伝わっているかの判定と、進度が適正かの判定だけです。移動を伴わない形をここにだけ充ててください。
三つの形式のうち、どれから練習を始めるべきか迷います。
迷っている段階では論述型から始めてください。字数の枠に収める練習は、始めてから形になるまでに最も時間がかかり、あとから短縮できません。逆に、細かい用語の精度は着手が遅れても取り返しがききます。時間のかかる側を先に置くのが原則です。
この記事について

世界史専門オンライン塾「日本世界史塾」の編集部が、入試での問われ方を基準に作成しています。当塾では次の講師が指導にあたっています。

藤原 進之介日本世界史塾 代表/株式会社数強塾 代表数強塾グループ創業者。東進最年少講師、代々木ゼミナールの日本初となる情報Ⅰ講師を務め、著書は9冊。累計2,500名以上の指導と、40名を超えるプロ講師体制を築いた。
伊藤 敏代々木ゼミナール世界史講師/数強塾グループの映像授業を担当筑波大学・同大学院修士課程修了。ダイヤモンド・オンラインで「カリスマ世界史講師が教える誰も知らない本当の世界史」を連載。「キャラクターがいて、ストーリーがある。それが歴史」を掲げ、通説を多様な視点から捉え直す授業を行う。

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