埼玉で世界史の塾を選ぶなら|通学時間を学習時間に変える

埼玉で世界史の塾を選ぶなら|通学時間を学習時間に変える
日本世界史塾編集部世界史専門オンライン個別指導担任制マンツーマン/全国・海外対応

埼玉から都内の大学を目指す受験生にとって、最初に立ちはだかるのは学力ではなく移動時間です。ただし世界史は、移動中に進む作業と、机でしかできない作業とがはっきり分かれる科目——この切り分けができれば、消えていた時間はそのまま得点に変わります。時間の設計から、通史・論述・共通テストの詰め方までを順に示します。

削られているのは学力ではなく時間 — 埼玉の受験環境という構造

一言でいうと埼玉から進学を目指す受験生は、高校への通学に加えて塾への往復が重なりやすく、可処分の学習時間が最初から短くなりやすい。学力差ではなく時間の配分の差が、そのまま世界史の完成度の差になる構造がある。

県内には埼玉大学があり、東京の大学へ進む生徒も多い地域です。志望が都外へ向くほど、日々の学習以外に移動という固定費が乗ってきます。この固定費をどこから払っているかを、まず自覚するところから始めます。

  1. 高校への通学だけで往復に相応の時間がかかる場合、放課後に使える時間は最初から短い
  2. そこへ通塾を足すと、往復と待ち時間を含めた1回あたりの拘束が、授業時間そのものより長くなることがある。
  3. 週に2回通えば、その拘束は月単位ではまとまった時間になる。
  4. 削られた時間は、英語や数学からではなく後回しにされやすい世界史から先に消える
  5. その結果、通史が途中で止まったまま高3の秋を迎える——という詰まり方をする。
  6. 世界史は範囲が広いぶん、止まっている期間の損失が最も大きい科目である。
  7. つまり課題は教材でも講師でもなく、時間をどこから捻出するかという一点に集約される。
時間は取り戻せる資源である移動時間は、削るか、中身を入れるかのどちらかしか手がありません。オンラインで受講すれば往復はゼロになり、学校の通学時間には中身を入れられます。日本世界史塾では、この2つを分けて設計し、週のどこで世界史に触れるかを担任と一緒に決めます。
移動時間を「無駄な時間」と決めつけない電車内は集中の質こそ低いものの、反復には向いています。新しいことを理解するのには不向きですが、一度学んだことを思い出す作業とは相性がよい——この違いを踏まえずに「移動中は勉強できない」と切り捨てると、最も大きな余白を捨てることになります。

電車の中でできる世界史、机でしかできない世界史

場面 向く世界史の作業 理由
立っている電車内 用語の再確認・年代の前後の並べ替え 片手でも進み、中断できる
座れる電車内 教科書の一節を読む・年表を横に見る 10分単位で区切れる
待ち時間・歩行中 前日の範囲を教材なしで思い出す 手も目も使わずにできる
机(短時間) 地図への書き込み・用語の書き取り 手を動かす作業は代替できない
机(長時間) 通史のインプット・論述の答案作成 まとまった集中が必要

この表の要点は、作業を科目ではなく場所で仕分けることにあります。世界史は「読む・思い出す・書く」の三つに分解でき、そのうち移動中に成立するのは前の二つだけです。

  1. 初めて学ぶ内容は必ず机で扱う。移動中に初回のインプットを済ませたつもりになるのが、最も多い失敗である。
  2. 移動中に置くのは想起——教材を見ずに、昨日読んだ範囲を頭の中で再現する作業である。
  3. 世界史の想起は原因から結果への順で辿ると再現しやすい。順序が因果なので、途中が抜けたときに気づける。
  4. 例えば「黒死病で人口が減る→労働力が希少になる→農民の待遇が上がる→荘園の仕組みが揺らぐ」と一本で言えるか、口の中で確かめる。
  5. 地名は移動中に地図を広げられないので、机で位置に印をつけ、移動中は頭の中で位置を言うという分担にする。
  6. 論述は移動中に書けないが、骨子を組むことはできる。「何を主語にして、どの因果を三行で並べるか」だけを決める。
  7. 帰宅後、その骨子をそのまま紙に書き出す。移動中の作業が、机の作業の下ごしらえになる
思い出す速さは、そのまま解答時間になる共通テストは資料や文章を読ませたうえで判断させる出題が中心という傾向があり、読む時間を確保できるかどうかが得点を左右します。知識を探すのに時間がかかる状態では、読む時間が足りません。移動中の想起訓練は、この「取り出しの速さ」を直接鍛えます。
移動中に教材を増やさない持ち歩く教材は1冊に固定してください。複数を鞄に入れると、どれも中途半端になります。移動中は「新しく仕入れる時間」ではなく「取り出す練習の時間」——この位置づけを崩さないことが、続けられるかどうかの分かれ目です。
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空いたまとまった時間を、通史の一周に充てる

通塾の往復がなくなると、細切れではないまとまった時間が手に入ります。世界史でまとまった時間を要求するのは通史のインプットなので、空いた枠はここに充てるのが最も効率がよいことになります。

  1. 通史は、タテ(地域ごとの流れ)を先に、ヨコ(同時代の並列)を後にという順で進める。
  2. タテの一周では、王朝名や人名を覚えることより「なぜ次の段階に移ったのか」を各範囲で一つ言えることを目標にする。
  3. 例えば唐であれば、土地を配る前提が崩れたことで税の基準が土地から資産へ移った——この転換を一文で言えれば、その範囲は通ったと判断してよい。
  4. 一周目で細部に立ち止まると、必ず途中で止まる。速度を優先し、精度は二周目に回す
  5. タテが通ったら、時期を切ってヨコに並べる。16世紀なら、アメリカ大陸の銀がスペインを経てヨーロッパへ流れ、同じ銀が明にも入って税を銀で納める方向へ動いた——という一本の線で結べる。
  6. ヨコが見えると、覚える量を増やさないまま答えられる設問が増える。ここが世界史の伸びが加速する地点である。
  7. 二周目以降は、間違えた設問の周辺だけを深く掘る。全範囲を均等に回さない。
時間の種類 長さの目安 充てる世界史の作業
朝の移動 15〜30分 前日の範囲の想起
学校の休み時間 5〜10分 用語の確認を1テーマだけ
通塾がなくなった平日の夜 60〜90分 通史のインプット
土日の午前 2〜3時間 論述の答案作成と書き直し
直前期の移動 15〜30分 過去に間違えた設問の見直し
週の予定に先に入れる空いた時間は、予定に書き込まないかぎり必ず別のことで埋まります。「火曜と木曜の19時から世界史」というように曜日と時刻で固定してください。やる気ではなく枠で運用するのが、通史を止めないための唯一の方法です。
オンラインにすれば自動で時間が増えるわけではない往復がゼロになっても、その時間の使い道を決めていなければ消えます。通塾をやめた週にまず行うべきは、空いた枠に何を置くかを紙に書くことです。ここを飛ばすと、移動が減っただけで学習量は変わりません。

形式が違えば詰め方も変わる — 併願を前提にした世界史の設計

国公立を目指すなら共通テストは避けて通れず、東京の大学を併願するなら大学や学部ごとに出題の形式が変わります。ただし土台は共通で、通史の因果が言えることが前提になる点は動きません。

出題の形式 問われる力 重点を置く練習
共通テスト 資料を読み、因果で判断する力 流れを口で説明する練習
論述がある入試 因果を文章で構成する力 答案を書いて添削を受ける
選択式が中心の入試 似た用語を区別する精度 正誤問題での消去の型
併願する場合 両方 通史を土台に、上に形式別を積む
  1. 志望校の出題形式は、必ず自分で過去問を見て確認する。形式は大学・学部によって異なる。
  2. 論述がある場合、第一原則は「問われたことにだけ答える」。背景を書きすぎて設問からずれるのが、最も多い失点である。
  3. 論述の骨は結論を先に置き、そのあとに理由と過程を並べる形にする。読み手が探さずに済む順序で書く。
  4. 指定語句がある場合は、語句を並べるのではなく語句どうしを因果でつなぐ。つながっていない答案は評価されにくい。
  5. 選択式が中心なら、似た名前の会議・条約・王朝を表にして並べる。区別できない語がそのまま失点になる。
  6. 正誤問題は時期の前後行為の主体の二点で多くが切れる。内容が正しくても、時期や主体がずれていれば誤りである。
  7. 共通テストは、知識を前提にしたうえで資料を読ませる出題の傾向がある。知識の取り出しを速くしておくことが、読む時間を作る
過去問は「形式を知るため」に早く解く過去問は仕上げの道具ではなく、目標地点を知るための道具です。通史が半分でも、志望校の問題を一度見ておくと、どの精度まで必要かが分かり、残りの進め方が変わります。解けなくて構いません。
配点や字数を人の話で決めない出題の分量や配点は大学ごとに異なり、年度によっても変わりえます。他人の要約や噂ではなく、募集要項と実際の過去問で自分の目で確認してください。世界史の対策方針は、この確認の結果によって変わります。

埼玉から世界史で合格するための要点

  • 課題は学力より可処分時間——通学と通塾で削られる構造をまず把握する
  • 作業は科目でなく場所で仕分ける。移動中は想起、机は理解と記述
  • 想起は原因から結果への順で辿ると、抜けた箇所に気づける
  • 通塾の往復が消えて生まれるまとまった時間は通史のインプットに充てる
  • 通史はタテを先に、ヨコを後に。一周目は速度、二周目で精度
  • 論述は問われたことにだけ答える。背景の書きすぎが最多の失点
  • 指定語句は並べるのではなく因果でつなぐ
  • 選択式は時期の前後行為の主体で多くが切れる
  • 志望校の形式と分量は過去問と募集要項で自分の目で確認する
共通テストでの出方誤りの選択肢は、多くが次の三つの型のいずれかです。時期のずれ——記述自体は正しいが、置かれた時代が違う。②主体の入れ替え——起きた出来事は正しいが、行った国や人物が別。③因果の逆転——結果にあたる事柄を原因として述べている。この三つを疑う順序で読むと、迷う時間が短くなります。
この記事の一問一答(確認テスト)
Q1. 移動中の世界史学習に向く作業を答えよ。
A. 教材を見ずに前日の範囲を思い出す想起
Q2. 世界史の想起を行うとき、どの順序で辿ると再現しやすいか。
A. 原因から結果へという因果の順序
Q3. 通史はタテとヨコのどちらを先に進めるか。
A. タテ(地域ごとの流れ)を先に進める
Q4. 論述で最も多い失点の型を答えよ。
A. 設問に答えず背景を書きすぎて論点からずれること
Q5. 正誤問題を判断するときの二つの手がかりを答えよ。
A. 時期の前後と、行為の主体
Q6. 通塾の往復が消えて生まれたまとまった時間は、何に充てるべきか。
A. まとまった集中を要する通史のインプット

よくある質問

埼玉から都内の塾に通うべきでしょうか?
往復にかかる時間と、そこで得られるものを比べて判断してください。世界史は板書も地図も答案もすべて画面越しに扱える科目なので、移動してまで対面で受ける必要性は他科目より小さいのが実情です。浮いた時間を通史に充てられるかどうかが分かれ目になります。
電車の中で世界史の勉強はできますか?
できますが、やることを限定してください。向くのは前日の範囲を教材なしで思い出す作業と、用語や年代の前後の確認です。逆に、初めて学ぶ範囲のインプットと論述の答案作成は机でしか成立しません。
世界史に週何時間くらい必要ですか?
必要な時間は志望校と残り期間で変わるため、時間数より「通史をいつ終えるか」を先に決めてください。そのうえで、平日の夜にまとまった枠を二つ、土日に長い枠を一つ確保できると、通史と演習を並行させやすくなります。
国公立と都内の私立を併願する場合、世界史の勉強は分けるべきですか?
土台は分けず、上に形式別の練習を積んでください。通史の因果が言えることはどちらにも必要です。そのうえで、論述があるなら答案の添削を、選択式が中心なら似た用語の区別を、追加の層として重ねます。
この記事について

世界史専門オンライン塾「日本世界史塾」の編集部が、入試での問われ方を基準に作成しています。当塾では次の講師が指導にあたっています。

藤原 進之介日本世界史塾 代表/株式会社数強塾 代表数強塾グループ創業者。東進最年少講師、代々木ゼミナールの日本初となる情報Ⅰ講師を務め、著書は9冊。累計2,500名以上の指導と、40名を超えるプロ講師体制を築いた。
伊藤 敏代々木ゼミナール世界史講師/数強塾グループの映像授業を担当筑波大学・同大学院修士課程修了。ダイヤモンド・オンラインで「カリスマ世界史講師が教える誰も知らない本当の世界史」を連載。「キャラクターがいて、ストーリーがある。それが歴史」を掲げ、通説を多様な視点から捉え直す授業を行う。

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