東京で世界史の塾を選ぶなら|情報が多すぎる地域の戦い方

東京で世界史の塾を選ぶなら|情報が多すぎる地域の戦い方
日本世界史塾編集部世界史専門オンライン個別指導担任制マンツーマン/全国・海外対応

東京は世界史を教える場も、教材も、周囲から入る情報も過剰にあります。選択肢が多ければ選びやすいはずですが、実際に起きるのは比較が終わらないまま持ち時間だけが減るという事態です。東京で先にやるべきなのは「選ぶこと」ではなく「絞る基準を決めること」。基準の立て方と、そこから決まる世界史の学習設計を順に示します。

選択肢が多い地域では、選ぶ前に捨てる基準を作る

一言でいうと東京の受験環境の特徴は、指導の形も教材も情報も過剰に存在することにある。過剰な選択肢は比較そのものを作業に変え、比較している期間は学習が一歩も進まない。したがって東京では、選ぶ作業より先に候補を切り落とすための基準を決める必要がある。
  1. 東京では世界史を扱う指導の形が横に並ぶ——映像、集団、個別、自習の管理、質問だけの利用。
  2. 形が多いと、まず比較が仕事になる。資料を集め、口コミを読み、話を聞く期間が長引く。
  3. 同時に、周囲の受験生からも情報が絶えず入る。誰が何の教材をどこまで進めたかが耳に入り続ける。
  4. 情報が入るたびに教材や方針を替えると、通史が一度も最後まで届かない
  5. そこで先に固定するのは2つだけ——志望校の出題の型今週から確保できる世界史の時間
  6. この2つが決まると、候補は自動的に半分以下になる。残った中から選ぶのは短時間で済む。
  7. つまり東京で要るのは、良いものを見つける力ではなく、合わないものを早く外す基準である。
基準は2つでよい「志望校の型」と「確保できる時間」の2つだけで、判断はほぼ決まります。論述を書く必要があるのに添削の仕組みがない、週7時間しか取れないのに移動に往復2時間かかる——この段階で外れる候補が大半です。日本世界史塾では、体験授業でこの2つを先に確定させてから、必要な形を提案しています。
多数派であることは自分の基準にならない「同じ高校の人が多く通っている」「みんながその教材を使っている」は、判断材料としては弱いです。東京は志望校も出題形式も受験生ごとにばらけます。多数派の設計が自分の志望校の型と一致している保証はありません。

志望校の型で、世界史の設計は二つに分かれる

志望の型 主に問われる力 二周目以降の重心
論述を課す傾向のある国公立(東京大学・一橋大学・東京外国語大学・東京都立大学) 因果を文章にする力 答案を書いて直す時間
早慶上智(選択・記述が中心の傾向) 知識の精度と周辺情報 用語の周辺を教科書で確認
MARCH 標準範囲の取りこぼしのなさ 全範囲を均等に反復
共通テストを併用する場合 資料から判断する力 図表・史料を使った演習
  1. 論述を課す大学では、用語を思い出せることより、出来事の間の関係を一文にできることが評価される。
  2. そのため一周目の段階から、「なぜそうなったのか」を口に出して説明する作業を混ぜておく。
  3. 選択・記述が中心の私大では、同じ用語でも関係する人物・地名・前後の順序まで問われる形になりやすい。
  4. そのため用語集の記述を単独で覚えず、教科書の同じ場面と並べて確認する。
  5. どちらの型でも土台は通史の一周で、そこまでの順序は変わらない。
  6. 分かれるのは二周目以降——論述型は答案作成、精度型は正誤の判定に時間を移す。
  7. 東京は志望の型が人によって大きく違うため、隣の席と同じやり方が自分に効くとは限らない
型が違えば、同じ範囲の使い方が違うたとえば宗教改革を、論述型は「なぜ諸侯が支持したのか」という因果の形で押さえ、精度型は関係する人物と地域の対応まで押さえます。覚える範囲が違うのではなく、同じ範囲の掘り方が違う——ここを取り違えると、時間をかけても点に変わりません。
出題の中身は自分の目で確かめるここで示したのは大まかな傾向で、学部・方式によって形式は動きます。大問の数や配点、字数のような具体は年度でも変わり得るため、必ず志望校の過去問を自分で開いて確認してください。人づてに聞いた形式のまま対策を組むのが、最も避けたい失敗です。
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移動時間が通史の速度を決める — 乗り換えと混雑を前提に組む

  1. 東京の通塾時間は距離ではなく乗り換えの回数と混雑で決まる。路線図の見た目より実感は長い。
  2. 往復の移動と待ち時間は、机に向かえない時間として毎週まとめて積み上がる
  3. ここを計算に入れないと、通史の一周が週単位で後ろにずれる。ずれた分は演習と論述から削られる。
  4. 対策は二方向しかない——移動そのものを減らすか、移動中を学習に変えるか。
  5. 移動中に向くのは思い出す作業。一問一答の答えを隠す、年表を頭の中で並べ直す、地名の位置を確認する。
  6. 移動中に向かないのは新しい範囲の理解と論述の答案作成。座って書く連続時間が要る。
  7. したがって移動時間には反復を、机の時間には理解と記述を割り当てる。逆にすると両方が中途半端になる。
場面 割り当てる作業 避ける作業
座れる移動 用語の想起・年表の並べ替え 初出範囲の読解
立ったままの移動 音声での確認・地図の想起 書く作業全般
乗り換えの待ち時間 直前に見た範囲の言い直し 新しい教材を開く
帰宅後の机 理解・論述・添削の直し 細切れの暗記
移動時間は「二周目の置き場」になる片道1時間なら、週5日で往復10時間です。ここを想起の反復に充てられれば、二周目の大半が移動中に片づきます。机の時間を理解と答案に残せるのが、この配分の最大の利点です。移動が長いこと自体は、使い方を決めれば不利になりません。
移動学習に期待しすぎない混雑した車内でできることは限られます。細切れの想起は反復には向きますが、因果の理解と論述の練習はここでは進みません。移動で全部をまかなう計画は、必ず途中で破綻します。

通史・論述・共通テストを一本につなぐ手順

  1. 一周目は地域ごとのタテで通す。中国、西アジア、ヨーロッパ、インド、アメリカ大陸——自分の順序を固定して動かさない
  2. 一周目で用語を完璧にしない。因果の連鎖を口で言えたら次へ進む。ここで止まると全範囲に届かない。
  3. 二周目でヨコを入れる。同じ世紀に他の地域で何が起きていたかを並べ、時代の同時性をつかむ。
  4. 二周目の終わりにテーマ史で束ね直す——交易、宗教、革命、条約、支配の仕組み。タテとヨコが一本になる。
  5. 論述は設問の要求語ごとに書き出しの型を用意する。理由なら「〜だったため」、変化なら「〜から〜へ」、比較なら共通点を先に置く。
  6. 答案は必ず他人に読ませる。自分では伝わったつもりになり、主語と因果の飛びに気づけない。
  7. 共通テストは資料・グラフ・会話文から判断させる形が中心の傾向があるため、覚えた知識を当てはめる訓練として使う。
  8. 過去問は早い段階で1年分。到達点を知らないまま反復すると、精度の過不足に最後まで気づかない。
段階 この段階の目的 終わったと判断する基準
通史 一周目 因果の把握 各時代の流れを人に説明できる
通史 二周目 用語の精度と同時代の把握 ある年代の他地域の状況を挙げられる
テーマ史 タテとヨコの束ね直し 一つの主題で複数地域を通せる
論述演習 設問要求への対応 添削で同じ減点が繰り返されない
共通テスト演習 資料からの判断 時間内に得点が安定する
この一文が書ければ評価される論述で評価されるのは、出来事を並べた文ではなく、原因と結果を一文で結んだ文です。「〜が起きたので、〜する必要が生じ、その結果〜となった」——この形で書けているかを、答案を出す前に自分で確認してください。用語を多く入れても、関係が示されていなければ加点されにくくなります。
教材を増やして遅れを取り戻そうとしない進度が遅れていると感じたとき、新しい教材を足すのは最も効きません。読む量が増え、どれも中途半端になります。遅れの回復は「教材を増やす」ではなく「一周の速度を上げて範囲を先に閉じる」で行ってください。

東京から世界史で合格するための要点

  • 選ぶ前に絞る基準を決める——志望校の出題の型と、確保できる時間の2つ
  • 多数派のやり方は基準にならない——東京は志望の型が人ごとに大きく違う
  • 論述型と精度型で、二周目以降の重心が変わる(答案作成か、正誤の判定か)
  • 土台はどちらも通史の一周——ここまでの順序は志望校で変わらない
  • 移動時間は反復に、机の時間は理解と記述に割り当てる
  • タテ(地域)→ ヨコ(同時代)→ テーマ史の順で範囲を束ねる
  • 論述は要求語ごとに書き出しの型を用意し、必ず他人に読ませる
  • 共通テストは資料から判断する形が中心の傾向——知識を当てはめる訓練として使う
  • 志望校の出題は必ず自分で過去問を開いて確認する
東京の受験生に多い3つのつまずき①比較の期間が長すぎて、着手が数か月遅れる。候補を外す基準を先に決めれば防げます。②周囲の情報に合わせて教材を替え続け、通史が一周も終わらない。一周を閉じるまでは教材を固定してください。③移動時間を計算に入れずに計画を立て、毎週数時間ぶん遅れていく。往復の実時間を先に引いてから、残りで計画を組んでください。
この記事の一問一答(確認テスト)
Q1. 東京の受験環境で最初に決めるべき2つを答えよ。
A. 志望校の出題の型と、確保できる世界史の学習時間
Q2. 論述を課す傾向のある大学で主に問われる力を答えよ。
A. 出来事の間の因果を文章にする力
Q3. 選択・記述が中心の私大で求められる知識のあり方を答えよ。
A. 用語だけでなく、関係する人物・地名・前後の順序まで含む精度
Q4. 移動時間に割り当てるべき学習と、避けるべき学習を答えよ。
A. 割り当てるのは想起の反復、避けるのは新しい範囲の理解と論述の答案作成
Q5. 通史の一周目を終える判断基準を答えよ。
A. 各時代の流れを人に説明できること
Q6. 論述で加点されやすい文の形を答えよ。
A. 原因と結果を一文で結んだ形

よくある質問

東京は塾が多くて選べません。どう絞ればよいですか?
先に「志望校の出題の型」と「週に確保できる時間」を決めてください。この2つで候補の大半は外れます。論述が必要なら添削の仕組みがあるか、時間が限られるなら往復の移動を吸収できるかが、そのまま判断基準になります。
通塾に片道1時間かかります。不利ですか?
使い方を決めれば不利にはなりません。移動中は用語の想起や年表の並べ替えといった反復に向きます。ただし理解と論述はここでは進まないため、往復の実時間を先に引いてから机の計画を組むことが前提です。
志望校がまだ絞れていません。世界史はどう進めればよいですか?
通史の一周を進めてください。論述型でも知識の精度が問われる型でも、土台は共通です。分かれるのは二周目以降なので、志望が固まるまでの期間は一周目に充てるのが最も無駄がありません。
周りの受験生の進度が気になって落ち着きません。
比較の対象を人ではなく自分の計画に変えてください。東京は志望校も出題形式もばらけるため、他人の進度は自分の指標になりません。今週の予定を消化できたかどうかだけを見る方が、結果的に速く進みます。
この記事について

世界史専門オンライン塾「日本世界史塾」の編集部が、入試での問われ方を基準に作成しています。当塾では次の講師が指導にあたっています。

藤原 進之介日本世界史塾 代表/株式会社数強塾 代表数強塾グループ創業者。東進最年少講師、代々木ゼミナールの日本初となる情報Ⅰ講師を務め、著書は9冊。累計2,500名以上の指導と、40名を超えるプロ講師体制を築いた。
伊藤 敏代々木ゼミナール世界史講師/数強塾グループの映像授業を担当筑波大学・同大学院修士課程修了。ダイヤモンド・オンラインで「カリスマ世界史講師が教える誰も知らない本当の世界史」を連載。「キャラクターがいて、ストーリーがある。それが歴史」を掲げ、通説を多様な視点から捉え直す授業を行う。

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