早稲田社会科学部で世界史は使える?2027年度入試と2025年度の変更

対象:早稲田大学社会科学部/2027年度入試案内を2026年10月10日に確認

社会科学部の独自試験には、2025年度から世界史の科目がありません。ただし、共通テストの『歴史総合,世界史探究』は利用できます。「社学で世界史が出る」という説明を読むときは、独自試験と共通テスト、さらに受験年度を分けて確認してください。
記述訂正のお知らせ(2026年10月10日)このページでは以前、旧制度の独自世界史試験を現行制度と区別せず、「近現代の比重が高い」「長文正誤問題が中心」と説明していました。現行の社会科学部独自試験の説明として不適切なため削除し、公式資料に基づく科目案内へ改めました。

社学で世界史を使うのは共通テスト

2027年度の学部案内では、一般選抜に総合問題型と数学型があります。どちらも共通テストを組み合わせる方式です。数学型という名前から「共通テストでも数学を選ばなければならない」と判断せず、共通テスト側の選択科目と独自試験側の科目を別々に読んでください。

社会科学部・2027年度案内の要点
方式 世界史の位置 独自試験
一般選抜・総合問題型 共通テストの選択科目として利用可能 英語+総合問題
一般選抜・数学型 共通テストの選択科目として利用可能 英語+数学
共通テスト利用入試 『歴史総合,世界史探究』を指定の地歴・公民科目として利用可能 大学独自の試験は課さない方式。一般選抜とは必要科目が異なる

根拠:社会科学部・2027年度入試案内(2026年6月公表、18ページ)。出願前には当該年度の最新の入試要項で科目・組合せ・注意事項を確認してください。

第1解答科目の条件に注意する

一般選抜で地歴・公民を2科目受験する場合、対象になるのは第1解答科目です。世界史を第2解答科目にして「点数が高ければ世界史が採用される」と考えるのは誤りです。複数の対象科目を受験した場合の得点採用にも条件があるため、科目名だけでなく表の注記まで確認しましょう。

必要な配点や数学型との組合せは、数強塾の「社学の科目・配点と数学型」で整理しています。制度の確認後に学習時間の配分を考えます。

2024年度までの独自世界史と現在の入試を分ける

時期 世界史についての読み方 過去問の扱い
2024年度まで 旧一般入試には独自の世界史B試験があった 年度を明記して旧制度の問題として読む
2025年度以降 独自試験は英語と総合問題または数学。世界史は共通テスト側の利用科目 現行方式の独自試験と共通テストをそれぞれ確認する

変更時期は早稲田大学「2025年度一般選抜 入試制度変更一覧」に示されています。大学の過去問題公開ページを見るときも、学部名だけでなく年度と科目名をそろえてください。

旧社学の世界史過去問は知識確認や正誤判断の練習に使えます。しかし、現在の独自試験の時間配分・設問数・頻出分野を決める根拠にはできません。合格体験記に旧試験の世界史得点が載っていても、その制度を現在の受験に当てはめないようにします。

現在の社学志望者は世界史をどう学ぶか

以下は日本世界史塾編集部の学習提案です。大学が特定の分野の出題比率を約束しているという意味ではありません。

1.通史全体と歴史総合をつなぐ

世界史探究の用語を一問一答で確認しつつ、「いつ・どこで・誰が・何を変えたか」を年表と地図で説明します。近現代だけに偏らず、古代から現代まで未習分野を残さない計画にします。歴史総合で扱う日本と世界の関係も、世界史探究と結び付けて復習しましょう。

2.資料に書いてあることと、知識で補うことを分ける

初見の文章・地図・統計に出会ったら、まず題名、年代、地域、単位、凡例を確認します。読み取れる事実を短くメモしてから、教科書の知識と照合します。資料にない原因を、印象だけで決めないことが大切です。

大学入試センターの令和9年度の問題作成方針では、知識と資料を関連付けて考察する問題が示されています。具体的な練習は共通テスト世界史の資料読解:地図・統計・文章の読み方をご覧ください。

3.社学の独自試験と併願校の世界史を別に管理する

共通テスト世界史の失点を確認する時間と、社学の英語・総合問題または数学を演習する時間を予定表に分けます。併願校に独自世界史がある場合は、その大学・学部・方式の最新要項と公開過去問に合わせた演習を追加します。「早稲田だから同じ世界史対策」とまとめないことが出発点です。

復習の例(編集部の提案)

誤答1問につき、①不足した知識、②見落とした資料の情報、③選択肢を誤って読んだ部分を記録します。次の復習では、そのうち一つを変えて解き直し、正解した理由を説明できるか確かめます。

数強塾の世界史誤答ノート:記録欄と復習例

社学と他大学を併願する世界史学習計画・確認シート

オリジナル確認問題:世界史はどちらの試験で使う?

この問題は日本世界史塾編集部が作成した条件確認の練習で、大学の過去問ではありません。

問題:2027年度案内を基に社学の一般選抜・数学型を検討するAさんは、「数学型なら世界史は利用できず、総合問題型なら大学独自の世界史を受ける」と考えています。この理解の誤りを二つ説明してください。

解答・解説を見る

解答:数学型でも、共通テストの選択科目として『歴史総合,世界史探究』を利用できます。総合問題型の独自試験は英語と総合問題で、独自の世界史試験はありません。

解説:「型」は独自試験の違いを表す名称です。共通テストの利用科目は別の欄で確認します。第1解答科目などの注記も確認して初めて、受験科目を決められます。

よくある質問

「社学は世界史が廃止された」は正しいですか?
独自試験の世界史が2025年度からなくなった、という意味なら正しい説明です。共通テストでの世界史利用までなくなったわけではありません。
社学の世界史は近現代中心ですか?
現行の社学独自試験に世界史はないため、その傾向として説明することはできません。共通テスト世界史は当該年度の問題作成方針と公開問題を根拠に対策してください。
2024年度以前の赤本は使えませんか?
旧制度の世界史演習として使うことはできます。現在の方式を知るための教材は、2025年度以降の独自試験と共通テストに分けて選んでください。
一般選抜と共通テスト利用入試は同じですか?
別の方式です。一般選抜も共通テストを使いますが、さらに大学の独自試験を受験します。必要教科・科目・配点は同じではありません。

公式資料と確認日

確認日:2026年10月10日。今後の訂正・変更を含め、出願時は最新の公式要項を優先してください。本記事は出題分野の比率や合格可能性を保証するものではありません。

編集・学習相談

日本世界史塾編集部。入試制度は大学の公表資料を根拠に記載し、学習手順は当塾の提案として区別しています。講師の担当・経歴は公式の講師紹介をご覧ください。

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