立教大学の世界史 傾向と対策・英語外部検定方式での立ち回り

立教大学の世界史 傾向と対策・英語外部検定方式での立ち回り
日本世界史塾編集部世界史専門オンライン個別指導担任制マンツーマン/全国・海外対応

立教大学の入試で見落とされがちなのが、英語の扱いが方式によって変わることで、相対的に世界史の重みが増すという点です。英語を外部検定や共通テストで確定させる方式を使うなら、当日の勝負は実質的に国語と世界史になります。この構造を理解しているかどうかで、対策の配分が変わります。

まず入試の構造を把握する

最初に必ず確認してください立教大学は入試方式が複数あり、英語の扱いが方式によって異なります(英語外部検定の利用、共通テストの利用など)。自分が使う方式で、世界史の配点が何点で、英語がどう扱われるかを募集要項で必ず確認してください。本記事は方式にかかわらず有効な学習設計を示すものです。

確認すべきは次の4点です。

  1. 英語はどう扱われるか(当日の試験か、外部検定か、共通テストか)
  2. 世界史の配点は何点か
  3. 当日に受ける科目は何か(英語が事前確定なら、当日は国語と地歴のみになりうる)
  4. 複数日程の受験が可能か(立教は同一学部を複数回受けられる方式がある)
一言でいうと英語を事前に確定させる方式を使う場合、当日の得点差は国語と世界史でつく。つまり世界史の1問の重みが、他大学より大きくなる
戦略上の意味「英語が苦手だから立教は不利」ではなく、「英語を早めに仕上げておけば、直前期を国語と世界史に全振りできる」と読み替えてください。高2〜高3春に英語の外部検定を仕上げておくのは、立教志望なら非常に合理的な選択です。

立教の世界史はどういう試験か

観点 傾向
形式 マーク式を中心に、学部・方式により記述が加わる
難易度 標準〜やや難。教科書・用語集の頻度が高い語が中心
時代 全時代。近現代も確実に出る
地域 ヨーロッパ中心だが、アジア・イスラームも出題される
特徴 文化史テーマ史の出題が見られる

難問を並べる大学ではありません。しかし「教科書の隅々まで」という性格があり、多くの受験生が飛ばしがちな文化史で差がつくことがあります。

文化史を後回しにしない文化史は「最後にまとめて」と考えられがちですが、覚える量が多く直前では間に合いません。しかも政治史と結びつけると暗記量が半分になるため、通史と並行して進めるのが正解です。
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文化史の攻略 — 政治史と結びつける

文化史は人物と作品を単独で覚えると絶望的ですが、その時代の社会状況と結びつけると一気に定着します。

時代背景 生まれた文化 因果
ポリスの崩壊 ストア派・エピクロス派 共同体が頼れなくなり個人の心の平安を求めた
教会の権威 スコラ学 信仰と理性の調和を図る必要があった
都市の富と古典の流入 ルネサンス 商人の富+ビザンツからの古典+都市の自治
活版印刷の普及 宗教改革 思想を短期間で大量に広められた
絶対王政 バロック美術 君主の権威を視覚的に示す必要があった
市民層の台頭 啓蒙思想 理性による社会の批判
産業革命と社会問題 写実主義・自然主義 現実の社会を描く必要が生まれた
  1. 通史を学んだその日のうちに、その時代の文化史も確認する。分けて後回しにしない。
  2. 「なぜこの時代にこの文化が生まれたか」を一言で言えるようにする
  3. 人物と作品はセットで、かつ国籍も。「デューラー=ドイツ」「ブリューゲル=ネーデルラント」など。
  4. 美術様式は特徴を1語で。ロマネスク=厚い壁と小さな窓、ゴシック=尖頭アーチとステンドグラス。
文化史の投資対効果文化史は努力が素直に得点へ変わる分野です。多くの受験生が手薄なため、ここを埋めるだけで数問の差がつきます。しかも一度覚えれば、他大学でもそのまま使えます。

時間配分と、得点戦略

  1. 最初の2分で全体を見渡す — 大問数と設問数を確認し、1問あたりの時間を決める。
  2. 知っている問題から即決 — 迷ったら印をつけて飛ばす。
  3. 記述がある場合は先に確保 — 漢字が不安でも書けるところまで書く。空欄は0点。
  4. 正誤問題はズレを探す — 時代・地域・人物・因果の4パターン。
  5. 最後に保留問題へ戻り、必ず全問マークする
内容 目標
第1層 教科書の太字、頻度の高い語 100%
第2層 用語集の中頻度、文化史、教科書の脚注 9割。ここで差がつく
第3層 頻度が極端に低い語 捨てる

立教では第2層に文化史が多く含まれるのが特徴です。他大学なら「余裕があれば」の位置づけですが、立教志望なら第2層の中心に据えてください

時期別プランと、併願戦略

時期 やること 到達目標
高2〜高3春 英語の外部検定を仕上げる(方式による)+通史開始 英語を確定させる
高3・夏 通史1周完了。文化史も並行して進める 全時代を通した
高3・9〜10月 一問一答の基本レベル完成+文化史の総整理 教科書の太字を9割
高3・11月 過去問を年度単位で。失点を分類 取りこぼしを特定
高3・12月 第2層(文化史含む)を補強 8割が安定
直前期 誤答ノートと文化史の表のみ 取りこぼしゼロへ

併願では、立教は他のMARCH各校・上智・早稲田と併願されることが多い大学です。

  • 共通して効く — 通史の精度、近現代の厚み、文化史
  • 上智も受ける — 非ヨーロッパ地域を厚くする
  • 早稲田も受ける — 論述の型を追加
  • 他のMARCHも受ける — 追加はほぼ不要
複数日程を活かす立教は同一学部を複数回受験できる方式があります(年度により異なるため要確認)。複数回受けるなら、1回目の手応えを2回目に活かすことができます。ただし、そのぶん試験日程が過密になるため、体力と直前期の計画も含めて設計してください。
日本世界史塾での対応立教志望の生徒には、まず英語をいつ確定させるかを含めた年間計画を一緒に作ります。世界史だけを見ていても合格戦略は立たないからです。そのうえで、多くの受験生が手薄にする文化史を、政治史と結びつけて早期から進めます。体験授業(3,300円・税込)では、志望方式を踏まえた優先順位をその場でお示しします。
この記事の一問一答(確認テスト)
Q1. 立教大学の対策で最初に確認すべきことは。
A. 自分の受験方式で英語がどう扱われ、世界史の配点が何点か
Q2. 英語を事前に確定させる方式を使う場合、当日の勝負はどこでつくか。
A. 国語と世界史
Q3. 立教で差がつきやすい、多くの受験生が手薄な分野は。
A. 文化史
Q4. ポリスの崩壊が生んだ思想を2つ答えよ。
A. ストア派とエピクロス派
Q5. ロマネスク様式とゴシック様式の特徴をそれぞれ一言で。
A. ロマネスクは厚い壁と小さな窓、ゴシックは尖頭アーチとステンドグラス
Q6. 文化史を効率よく覚えるコツは。
A. その時代の社会状況(政治史)と結びつけること

よくある質問

立教の世界史は難しいですか?
難問を並べる大学ではありません。ただし教科書の隅々まで問われる性格があり、とくに文化史で差がつきます。標準レベルの取りこぼしが致命傷になります。
英語が苦手でも立教は狙えますか?
方式によっては英語を外部検定や共通テストで事前に確定できるため、早めに英語を仕上げておけば直前期を国語と世界史に集中できます。ただし方式は年度により変わるため、必ず募集要項を確認してください。
文化史はいつやればいいですか?
通史と並行してください。後回しにすると量が多く直前では間に合いません。学んだ時代の文化史をその日のうちに確認すると、政治史と結びついて定着します。
他のMARCHと対策は変わりますか?
土台は共通です。ただし立教は文化史の比重を意識してください。この投資は他大学でも無駄になりません。
この記事について

世界史専門オンライン塾「日本世界史塾」の編集部が、入試での問われ方を基準に作成しています。当塾では次の講師が指導にあたっています。

藤原 進之介日本世界史塾 代表/株式会社数強塾 代表数強塾グループ創業者。東進最年少講師、代々木ゼミナールの日本初となる情報Ⅰ講師を務め、著書は9冊。累計2,500名以上の指導と、40名を超えるプロ講師体制を築いた。
伊藤 敏代々木ゼミナール世界史講師/数強塾グループの映像授業を担当筑波大学・同大学院修士課程修了。ダイヤモンド・オンラインで「カリスマ世界史講師が教える誰も知らない本当の世界史」を連載。「キャラクターがいて、ストーリーがある。それが歴史」を掲げ、通説を多様な視点から捉え直す授業を行う。

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