青山学院大学の世界史 傾向と対策・学部差と共通テスト併用

青山学院大学の世界史 傾向と対策・学部差と共通テスト併用
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青山学院大学は、学部によって入試方式が大きく異なる大学です。共通テストを併用する学部、独自試験のみの学部、英語重視の学部——同じ大学名でも、必要な準備がまったく違います。「青学の世界史対策」という一括りの発想を捨てることが、最初の一歩です。

学部ごとに入試の形が違う

最初に必ず確認してください青山学院大学は学部・方式により、共通テストの利用の仕方や独自試験の科目構成が異なります世界史をどの区分で使い、配点が何点かは、受験する学部の募集要項で必ず確認してください。本記事は方式にかかわらず有効な学習設計を示すものです。

確認すべき4点は共通です。

  1. 共通テストで世界史を使うのか、使う場合の配点
  2. 独自試験に世界史があるのか、ある場合の形式
  3. 英語の比重(青学は英語重視の学部が多い)
  4. 学部内で複数方式がある場合、どれが自分に有利か
一言でいうと青山学院の対策とは、「自分が受ける方式で、世界史に何点分の価値があるかを確定させ、それに見合う投資をすること」である。方式を確認せずに一律の勉強をするのが最大の非効率。
共通テスト型と独自試験型は別物共通テスト型は資料の読み取りと因果の理解、独自試験型は用語の正確さと網羅が問われます。求められる力が違うため、どちらを厚くするかを先に決めてください

英語重視の大学で、世界史をどう位置づけるか

青山学院は英語の配点比重が高い学部が多い大学です。この構造を理解すると、世界史への投資量の適正値が見えてきます。

状況 世界史の位置づけ 投資の目安
英語の配点が世界史の2倍以上 足を引っ張らないことが第一 8割で安定させ、余力は英語へ
英語と世界史がほぼ同配点 得点源にできる 9割を狙う価値がある
共通テストで世界史を使う 他科目との総合で決まる 満点近くを狙うより、失点の質を変える

多くの受験生が誤るのは、「世界史が好きだから世界史に時間をかける」という配分です。しかし合否は総得点で決まります。世界史で9割を10割にする努力より、英語で6割を7割にする努力の方が、多くの場合リターンが大きいのです。

ただし8割は必須「英語に回すから世界史は6割でいい」という考えも危険です。標準レベルの取りこぼしは、他科目でカバーしにくい失点です。まず8割で安定させ、そこから先の投資を他科目へ回す——この順序を守ってください。
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青学の世界史で押さえるべき範囲

観点 傾向
形式 マーク式中心。学部により記述が加わる
難易度 標準〜やや難。教科書・用語集の頻度が高い語が中心
時代 全時代。近現代の比重が高い
地域 ヨーロッパ中心。国際政治経済学部などでは国際関係史が厚い
テーマ 国際関係、経済、宗教、文化

とくに国際政治経済学部を志望するなら、国際関係史を縦に整理しておく価値があります。学部の学びに直結する分野は、出題でも重視されやすいためです。

  1. 国際秩序の系譜 — ウェストファリア(1648)→ ウィーン(1815)→ ヴェルサイユ(1919)→ 国際連合(1945)。各体制が何を新しく決めたかを1行で。
  2. 国際機構 — 国際連盟と国際連合の比較(全会一致か多数決か、軍事的措置の有無)。
  3. 同盟と対立 — 三国同盟と三国協商、枢軸国と連合国、NATOとワルシャワ条約機構。
  4. 地域統合 — ECSC → EEC → EC → EU、ASEAN、アフリカ統一機構。
  5. 南北問題と第三世界 — バンドン会議、非同盟運動、資源ナショナリズム。
国際関係史の覚え方条約や機構を単独で覚えるのではなく、「前の体制の何が失敗したから、この体制が作られたのか」という因果でつないでください。たとえば国際連盟の失敗(アメリカ不参加・全会一致・軍事的措置の欠如)→ それを修正したのが国際連合という具合です。

解き方と、失点の分析

  1. 最初の2分で全体を見渡す — 大問数と設問数を確認し、時間配分を決める。
  2. 知っている問題から即決 — 迷ったら印をつけて飛ばす。1問に固執しない。
  3. 正誤問題はズレを探す — 時代・地域・人物・因果の4パターン。
  4. 必ず全問マークする — 空欄は0点。消去法で確率を上げる。

過去問を解いたら、失点を4分類してください。何を直せばいいかが決まります。

失点の種類 原因 対処
知識がない 覚えていない 該当範囲を復習
結びつかない 流れの理解が浅い 前後の因果を確認
選択肢の読み違い 主語・時代を読み飛ばした 線を引く習慣をつける
時間切れ 配分のミス 1問あたりの上限を決める

8割前後で止まる人の失点は、「知らなかった」ではなく「知っていたのに判断を誤った」がほとんどです。用語集の細部より、誤答の分析に時間を使ってください。

時期別プランと、併願戦略

時期 やること 到達目標
高3・春 方式を確定。通史のインプット開始 何を対策するか決まる
高3・夏 通史1周完了。近現代まで必ず到達 全時代を通した
高3・9〜10月 一問一答の基本レベル完成+国際関係史の縦の表 教科書の太字を9割
高3・11月 過去問を年度単位で。失点を4分類 取りこぼしを特定
高3・12月 第2層の用語を補強。英語へも時間を回す 8割が安定
直前期 誤答ノートと縦の表のみ 取りこぼしゼロへ
  • 共通して効く — 通史の精度、近現代の厚み、国際関係史の縦整理
  • 他のMARCHも受ける — 追加はほぼ不要
  • 上智も受ける — 非ヨーロッパ地域を厚くする
  • 早慶も受ける — 早稲田は論述、慶應は中頻度の用語を追加
日本世界史塾での対応青学志望の生徒には、まず募集要項を一緒に開いて、世界史が何点分の価値を持つかを確定させます。そのうえで「8割で止めて英語に回す」のか「9割を狙う」のかを決めます。科目間の配分設計も指導の仕事です。体験授業(3,300円・税込)では、志望方式を踏まえた配分をその場でお示しします。
この記事の一問一答(確認テスト)
Q1. 青山学院大学の対策で最初にやるべきことは。
A. 受験する学部・方式で、世界史がどう使われ配点が何点かを確認すること
Q2. 英語の配点が世界史の2倍以上ある場合、世界史の目標は。
A. 8割で安定させ、余力は英語に回す
Q3. 国際秩序の系譜を4つ順に答えよ。
A. ウェストファリア→ウィーン→ヴェルサイユ→国際連合
Q4. 国際連盟の3つの弱点を答えよ。
A. アメリカの不参加・全会一致制・軍事的制裁手段の欠如
Q5. 過去問の失点を分類する4類型を答えよ。
A. 知識がない・結びつかない・選択肢の読み違い・時間切れ
Q6. 8割前後で止まる人の失点の主因は。
A. 知らなかったのではなく、知っていたのに判断を誤ったこと

よくある質問

青学の世界史は難しいですか?
難問を並べる大学ではなく、標準〜やや難が中心です。ただし学部・方式によって形式が異なるため、まず自分の受験方式を確認してください。
英語が重要と聞きますが、世界史はどこまでやるべきですか?
まず8割で安定させることが先です。そこから先は、英語の伸びしろと比べて配分を決めてください。世界史9割→10割より、英語6割→7割の方がリターンが大きいことが多いです。
国際政治経済学部を志望しています。何を厚くすべきですか?
国際関係史です。条約と国際機構を、「前の体制の何が失敗したから次が作られたか」という因果でつないで整理してください。
他のMARCHとの併願はどう対策しますか?
土台は共通です。通史の精度・近現代の厚みを優先し、学部固有の形式対策は直前1か月で上乗せしてください。
この記事について

世界史専門オンライン塾「日本世界史塾」の編集部が、入試での問われ方を基準に作成しています。当塾では次の講師が指導にあたっています。

藤原 進之介日本世界史塾 代表/株式会社数強塾 代表数強塾グループ創業者。東進最年少講師、代々木ゼミナールの日本初となる情報Ⅰ講師を務め、著書は9冊。累計2,500名以上の指導と、40名を超えるプロ講師体制を築いた。
伊藤 敏代々木ゼミナール世界史講師/数強塾グループの映像授業を担当筑波大学・同大学院修士課程修了。ダイヤモンド・オンラインで「カリスマ世界史講師が教える誰も知らない本当の世界史」を連載。「キャラクターがいて、ストーリーがある。それが歴史」を掲げ、通説を多様な視点から捉え直す授業を行う。

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