同志社世界史の学習計画|関関同立の連続受験を前提に組む

同志社世界史の学習計画|関関同立の連続受験を前提に組む
日本世界史塾編集部世界史専門オンライン個別指導担任制マンツーマン/全国・海外対応

関西の私大を志望する人の多くは、短い期間に複数大学を続けて受験します。ところが学習計画は1大学分で組まれていることが多く、受験期間そのものの設計が抜けている。この記事は連続受験を前提に、1年をどう組み、受験期間をどう乗り切るかを扱います。

連続受験は「体力」と「切り替え」の問題になる

一言でいうと複数大学を短期間に受験する場合、直前期の課題は知識ではなく①日程をこなす体力 ②大学ごとの形式への切り替えになる。この2つは1月以降には作れないため、前半の計画に組み込んでおく必要がある。
  1. 受験期間には連日、あるいは1日おきに試験があることが起こりうる。
  2. この期間に新しいことを覚える時間はほとんどない。前日にできるのは確認だけである。
  3. したがって「受験期間中に何を回すか」を12月までに決めておく必要がある。
  4. 回すものは薄くて速いもの——一問一答、自分のまとめ、間違いの記録——に限られる。
  5. もう一つの課題が切り替えである。大学ごとに出題の形式が違えば、頭の使い方も変わる。
  6. 前日に翌日の大学の形式へ合わせる作業を、練習の段階で経験しておく。
  7. この2つを設計に入れておくと、受験期間中の消耗が大きく減る
課題 いつ準備するか 準備の中身
体力 12月まで 連続で解く練習を数回入れる
切り替え 1月後半 日程順に形式を確認する
回す教材 12月までに決める 薄くて速いものに限る
受験期間中に読むものを先に決める「受験期間中に何を読むか」を12月のうちに決めて、実際に1冊にまとめておいてください。一問一答、自分のまとめ、間違いの記録——この3つ以外は持ち歩かないと決めるだけで、当日の判断が軽くなります。
日程は必ず募集要項で確認試験日程・試験科目・方式は年度によって変わります。この記事は計画の組み方を扱うもので、日程を説明するものではありません。出願の判断は必ず最新の募集要項に基づいて行ってください。

土台は共通、上乗せは最小に

  1. 複数大学を受ける場合、対策は共通の土台大学ごとの上乗せに分かれる。
  2. 土台——通史の精度、用語の水準、地図と資料の読み取り。これはどの大学でも効く
  3. 上乗せ——記述の量、資料の扱い、設問の並びなど、その大学の形式に固有のもの。
  4. 併願する大学が多いほど、上乗せを最小にする設計が効く
  5. 上乗せを最小にする方法は土台の水準を上げることである。土台が高いほど、形式の違いは小さな調整で済む。
  6. 逆に土台が低いまま大学別対策を並行させると、どの大学の形式にも中途半端に慣れることになる。
  7. したがって9月末までは大学別対策をしない——これが連続受験を前提とした計画の原則になる。
併願が多いほど土台を高くする「併願が多いから、それぞれの対策をしなければ」と考えるのは逆です。併願が多いほど共通して効く土台に時間を寄せる方が合理的です。上乗せは10月以降の2か月で足ります。
9月末までは大学別対策をしない早い時期から大学別の過去問に手を出すと、土台が薄いまま形式だけに慣れます。形式は短期間で身につきますが、土台は短期間では作れません。順序を守ってください。
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4月〜12月 — 土台を高くする

  1. 4〜6月:通史を一周する。速度優先。現代史まで到達する。
  2. 7〜8月:通史の二周目。用語を詰める。教科書の範囲を確実にする
  3. 夏に連続で解く練習を1回入れる。1日に2科目分を通しで解き、消耗の度合いを知る。
  4. 9月:一問一答で全範囲を通し、崩れた分野を埋める。ここまでが土台
  5. 10月:併願する大学を確定し、それぞれ過去問を1年分解く。形式の違いを記録する。
  6. 11月:大学別の演習に入る。1日1大学。混ぜない。
  7. 12月:共通テストとの配分を決める。同時に受験期間中に回す1冊をまとめる
時期 作業 連続受験のための準備
4〜6月 通史一周
7〜8月 通史二周・用語 連続で解く練習を1回
9月 一問一答で点検 土台の完成
10月 大学ごとに過去問1年分 形式の違いを記録
11月 1日1大学で演習 切り替えの練習
12月 配分の決定 回す1冊をまとめる
夏に一度、連続で解いてみる1日に2科目分を通しで解くと、想像より消耗します。これを夏に一度経験しておくと、受験期間の過ごし方が具体的に想像できるようになります。当日の食事や休憩の取り方まで含めて、試しておく価値があります。

1月〜2月 — 受験期間の回し方

  1. 1月前半:共通テスト。利用する方式があるならここが直接の得点になる。
  2. 1月後半:受験する大学を日程順に並べ、その順で形式を確認する
  3. 各大学の直近3年分を時間を計って解く。ここで時間配分を固める。
  4. 受験期間中:前日にやるのは翌日の大学の形式の確認1冊を回すことだけ。
  5. 新しい知識は入れない。入れようとすると、確認の時間が削られる
  6. 1日が終わったらその日の試験のことは切る。翌日は別の大学、別の形式である。
  7. 手応えが悪い日があっても、それは翌日の予測にならない。形式も配点も違うためである。
前日にやることを2つに固定する「翌日の大学の形式を確認する」「1冊を回す」——受験期間中の前日にやることを、この2つに固定してください。迷う余地をなくしておくと、消耗した状態でも行動が決まります。
前日の結果を引きずらない大学が違えば形式も配点も違います。前日の手応えは翌日の予測になりません。その日のうちに次の形式へ切り替えてください。切り替えの練習を11月にしておく理由がここにあります。

入試で狙われるポイント総覧

  • 連続受験の課題は体力と切り替え——1月には作れない
  • 受験期間中に回すものは薄くて速いものに限る
  • 回す1冊を12月までにまとめる
  • 対策は共通の土台大学ごとの上乗せに分かれる
  • 併願が多いほど土台を高くする方が合理的
  • 9月末までは大学別対策をしない
  • 夏に一度、連続で解く練習を入れる
  • 大学別演習は1日1大学。混ぜない
  • 直前期は日程順に形式を確認する
  • 前日の結果は翌日の予測にならない
今週やること受験する可能性のある大学と、その日程の並びを紙に書き出してください。確定でなくて構いません。連続で何日試験があるかが見えるだけで、12月にやるべき準備が決まります
この記事の一問一答(確認テスト)
Q1. 連続受験で直前期の課題になる2つを答えよ。
A. 日程をこなす体力と、大学ごとの形式への切り替え
Q2. 受験期間中に回す教材の条件を答えよ。
A. 薄くて速いもの(一問一答・自分のまとめ・間違いの記録)
Q3. 対策を分ける2区分を答えよ。
A. 共通の土台と、大学ごとの上乗せ
Q4. 併願する大学が多い場合に有効な設計を答えよ。
A. 土台の水準を上げて、上乗せを最小にする
Q5. 大学別対策を始めてよい時期を答えよ。
A. 10月(9月末までは土台に専念する)
Q6. 受験期間中の前日にやることを2つに固定せよ。
A. 翌日の大学の形式の確認と、決めた1冊を回すこと

よくある質問

併願が多いので、それぞれの対策が回りません。
併願が多いほど、共通して効く土台に時間を寄せる方が合理的です。土台が高いほど形式の違いは小さな調整で済みます。上乗せは10月以降の2か月で足ります
大学別の過去問はいつから始めますか?
10月からです。9月末までは土台に専念してください。早い時期から過去問に手を出すと、土台が薄いまま形式だけに慣れます。形式は短期間で身につきますが、土台は短期間では作れません。
受験期間中は何を勉強すればよいですか?
翌日の大学の形式の確認と、決めた1冊を回すことだけです。新しい知識を入れようとすると確認の時間が削られます。回す1冊は12月までにまとめておいてください
前日の手応えが悪かったら、翌日も危ないですか?
予測になりません。大学が違えば形式も配点も違うためです。その日のうちに次の形式へ切り替えてください。切り替えの練習を11月にしておくと、これが実際にできるようになります。
この記事について

世界史専門オンライン塾「日本世界史塾」の編集部が、入試での問われ方を基準に作成しています。当塾では次の講師が指導にあたっています。

藤原 進之介日本世界史塾 代表/株式会社数強塾 代表数強塾グループ創業者。東進最年少講師、代々木ゼミナールの日本初となる情報Ⅰ講師を務め、著書は9冊。累計2,500名以上の指導と、40名を超えるプロ講師体制を築いた。
伊藤 敏代々木ゼミナール世界史講師/数強塾グループの映像授業を担当筑波大学・同大学院修士課程修了。ダイヤモンド・オンラインで「カリスマ世界史講師が教える誰も知らない本当の世界史」を連載。「キャラクターがいて、ストーリーがある。それが歴史」を掲げ、通説を多様な視点から捉え直す授業を行う。

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